ミャンマーは今変革期にあるのだろうが,当然最大の都市ヤンゴンで最も変化が激しいわけである.たぶん,「あれ? がんばれば俺らもいろんな商品を買ったり,いい暮らししたりできるんじゃね?」的な時期ではないか.ショッピングセンターの類も,マンダレーとヤンゴンにだけは何軒か存在するのだ.それは世界各地から商人がぞろぞろやって来てるというものだろう.帰国時の関空の税関で,係員が開口一番「今回はお仕事ですか?」とか聞いてきたぐらいだ.
旅行者としては,都市が成長してきたらなんとか市内交通の整備をしてもらいたいものである.市内バス路線は大変複雑かつ案内もあまりなく,外国人が使うのは困難である.現状でもヤンゴンはけっこう大きな町なので,だからと言って全て徒歩で行動するのもなかなか大変だ.暑いし.それ以外にはタクシーぐらいしか選択肢はない.
でもいわゆる途上国を旅行すると思うのは,インフラの整備や維持というのには消費財の供給なんかとは比べものにならないほど金と労力がかかる,ということだ.西側先進国も最近はいろいろ落ちぶれてきてはいるが,こういう点ではまだまだ明らかに越えられない壁があるように思う.社会主義でも資本主義でも何でもいいのだが,超巨大な資金と労働力を確保する何らかの方法がどうしても必要なのだろう.
あとここではひとつ失敗談がある.ヤンゴンぐらいの大都市になると,やはり外人観光客を騙して金を巻き上げて暮らす奴が出没するのだが,うっかりその手の輩を相手にしてしまった.たぶん5000チャット(500円)ぐらいは儲けさせてしまったんじゃないだろうか.むこうから日本語で話しかけてくる奴など怪しいに決まっているのだが,なんで相手してしまったんだろうなあ.