こちらもコインブラと同程度の由緒ある大学があるというので,見物に来た.こっちはコインブラよりもっと規模がでかく,旧市街の外側に大型建物の集まるキャンパスもできている.いちおう旧市街の古い建物もある程度使ってはいるようだが,そういうのも中をのぞくとわりとふつうだったりする.ファサードだけ旧市街に合わせてあるとか.あ,でも公立図書館はなかなか面白かった(単なる観光客でも普通に中に入れる).古い建物を生かしつつそれなりに現代的な内装になっててよい.
というか,旧市街の建物が全部古いわけじゃなくて,けっこう再建されたものもあるご様子.明らかに古い建物以外は,実際に石造りなのかそれともコンクリで建てたものに砂岩のパネルを貼ってあるのかもよくわからない.ただ,ここでは再建したり新しく何か建てたりするときに,カラーをくずさずにやるという決まりかなにかはあるようだ.旧市街だけでなく周辺の新しい町にしても,色は同系統のものが多い.
この町は,中央広場とその前後の通りへの集中がかなり強い.ヨーロッパの旧市街というのは多かれ少なかれ中央広場を中心としているものだが,それにしても極端だ.中央広場周辺とそれ以外で,人の量,建物の豪華さ,店のにぎわいなどに圧倒的な差がある.ちょっと離れたエリアにショッピングセンターやデパートなんかもあったけど,ほぼ住宅街と同様の人通りしかないのでびっくりした.「ショッピングセンター」に至っては,開いてる店が二軒だけだったという有様である.施設全体が休業日なのかと思ったほどだ.だいたい,中規模の町の中央広場で,周囲をひとつの巨大な建物が囲ってる方式はほとんどないのではないか?
というか逆に考えると,賑やかな繁華街と静かな町を両方楽しめてお得とも言えるかもしれん.ちょっと離れたところにある店などでゆっくり酒を楽しんだりするのもよいものだ.
ここではバスルーム共同クラスの安宿に泊まっていたのだが,三泊分前払いしていたのに,二日目に帰ってくると「実は三日目には予約が入ってたの忘れてた.うちでやってる別の宿に移ってほしいんだけど」的な書きおきがあった.適当だな.一泊分15ユーロのままテレビ付きになったし無線LANも接続がよくなったので,まあアップグレードと言えなくもないが,共同バスルームは前のほうが使いやすかったなあ.
ところで,ここの学生はコインブラと違って,夜大騒ぎして回る奴がうじゃうじゃいる.一人で旅行していると,リア充爆発しろ感が大変よく味わえる.
でもあれだホレ,ワインは一人で飲んだってやっぱりうまいんだよ.
当日記はぼっち充を応援しています.