海月玲二

たまにはゲームの話.

よいゲームというと「新しい面白さがある」というのと「完成度が高い」というのに大別されると思うが,まあ新しいものなんか今の時代そうそう出てこないよね.このゲームもご多分にもれず後者で,スーパーマリオ型のアクションゲームをタッチパネル機のために丁寧に作ったものだ.

特筆すべきはグラフィックがむやみに綺麗なことで,所詮背景なのだが,でもまあ楽しいものである.綺麗なだけあってそれなりに処理は重いらしく,IS03とかの低スペ端末だとタイミングがずれてクリアできなかったりするけどね!

演出面でも完成度は高い.ステージの最初に出る「姫力アップメモ」だとかいうどうでもいいメッセージもなかなか面白い.ステージが進むにつれてだんだん内容がブラックになっていくとこなんかもいいな.ただ,唯一エンディングだけはちょっと惜しかった.メッセージが出るだけで,しかもなぜかここだけ英語のまま(その他のメッセージはすべてローカライズされていて,しかもかなりがんばって意訳している).たいした量でもないのになんでここだけ手を抜いたんだろう.

操作系としてはいわゆるバーチャル十字キーを使わず,「主人公は勝手に前進し,ジャンプや剣を振るといった動作だけをボタンで操作する」という簡略化がなされている.つまり昔からあるワンキーアクションゲームを豪華にした感じの操作だ.どうでもいいが,遊んでて旗上げゲーム(というのか?「赤あげて,白下げて」とかやるやつ)をやってるような気分になるのは俺だけか.

難易度はかなり高い.しかも覚えゲーである.ゲームシステムから言って覚えゲーになるのは当然か.システムともあいまって,綺麗で今風な絵やインターフェースにもかかわらず遊んでる感覚は8ビット時代のゲームである.ステージの構成自体はかなりよくできているので,昔のゲームが楽しめてた人なら楽しめると思う.追加ステージパックとか有料で出したとしてもそれなりに売れるんじゃないかなあ.

2013-08-24(土)

無題

androidでアプリを作るとき,ある程度以上のデータ(テキストとか画像とか)を扱うようなものの場合,保存ディレクトリは直接設定できるように作っておくべきだと言いたい.

保存先の設定があっても「本体」と「SDカード」の選択になっているだけ,というパターンをときどき見るんだけど,「SDカード」に設定しても内部ストレージに保存されちゃう機種がけっこういろいろあるのが現状である(MeMO PADとか).実際のところ,APIから確実にSDカードのマウントポイントを取得する方法は無いと言っていいよな.バージョン4.2のマルチユーザー対応でさらにぐだぐだになってるようだし,「パスを意識せずに保存先を指定できる」などというできもしないことを目指さないほうがいいと思う.「デフォルトの場所に保存して,そのアプリ以外で触らない」っていう使いかた以外の場合は,結局のところディレクトリツリーを自分で管理するのが一番便利だろ.

ファイルオープンダイアログの類を用意するのが面倒でも,せめてパスを直接入力できるようにはしてほしい.マッシュルームでパスを入力する方法もあるしな.というかネット上でも使えそうなファイルオープンダイアログとか見つかるし,なんなら俺のソースに入ってるやつ使ってもいいし.

AndroidSKKを更新.

いわゆるマッシュルームアプリを呼び出す機能をつけてみた.とりあえず専用キーを用意するほどでもないかと思ってスペース長押しにしてみたけど,どんなもんだろうか.

しかしアレだ,startActivityForResult()ってServiceからは呼べないのな.何かのActivityを介する必要がある.めんどくせえ.さらに返ってきた値をServiceに戻すにも,たとえばBroadcastとかでむりやり渡す感じ.めんどくせえな.そういうもんなんだろうか.まあマッシュルームアプリの一覧を出さなきゃいけないから,Activityを一旦介するぐらいは百歩譲っていいとしてもなあ.

あとマッシュルームアプリから受けとった文字列をcommitTextとかするわけだが,onReceive()の中で直接やっても何故か何も起こらないようだ.nicoWnnGのソースを参考に,専用のHandlerを用意してpostDelayed()するとうまくいくようだが,なんでだろう.別スレッドなのか?

それから細かい修正ふたつ.

  • 横画面でもフルスクリーンモードにならないようにした
  • 改行キーの動作改善

改行は改行文字を出すだけだったのだが,そうすると検索窓とかで「改行で確定」みたいな動作に対応できないようなので,ちゃんと改行キーのKeyEventを発行することにした.

今回の旅行の主な滞在先はグルジアである.でもせっかくだからアルメニアにも寄ってみようかな,と思った(アゼルバイジャンは無計画旅行だとビザが取れないので断念).さらに,トビリシからイェレヴァンまで行くのはふつうバスが便利だけど,せっかくだから夜行列車で行けたら面白かろうな,とも思っていた.それでトビリシ空港に14時半ごろ到着して,そのままバスで中央駅に向かったところ,なんかその晩のイェレヴァン行きの切符が買えちゃったんだよね.もう遅いから駄目とか売り切れとか言われるかと思った.

よくある旧ソ連式の寝台車(いわゆるクペー)で,ひとつのコンパートメントに四つベッドが出せる.俺が乗ったコンパートメントでは,すでにほかの三つはうまっていた.ふだんはトビリシ〜イェレヴァンの往復をする列車なのだが,夏季だけトビリシではなく黒海沿岸のバトゥミが始発になるので,そっちから乗っていたのだろう.そもそも,トビリシより前から乗ってた人のほうが多そうだ.

ところで,日本国籍の人はアルメニア入国にビザが必要である.乗車すると,車掌から申請用紙を渡された.しかしここが俺の間抜けなところで,「うーんペン持ってないけどどうしたもんかな」と思ってるうちに寝てしまったのである.日付けが変わったころに国境駅について,俺だけ事務所に連れていかれた(ほとんどの客は現地の人のようで,ビザ不要).係官曰く「なんで申請書書いてないんだよ」俺「すいません今書きますからペン貸してください」こんなんでなんとかなってよかった.滞在先住所もホテルとか全然決めてなかったから空欄にしといたけど,別に何も言われなかったし.ちなみにビザ代は10$払った.本当はもうちょっと安いんだけどドラム(アルメニア通貨)がない.

どのガイドブックを見ても「わりと遅れる」みたいに書いてあるけど,とりあえず今回はおおむね予定通りについて,別に問題なかった.よく眠れたし.せいぜい,トビリシ中央駅で長時間待つのに苦労したぐらいである.駅のフードコートがほとんど全部閉店中ってどうなんよ.