SymPyという数式処理システムがある。数式処理システムという言いかたが正しいかわからんが、いわゆる数値計算じゃなくて、シンボル計算的に式を簡単化したり導関数や原始関数を求めたり方程式を解いたりとかそういうことをしてくれるやつだ。こいつの特徴は、普通のソフトウェアではなくてpythonのライブラリであるということと、cで書いたライブラリを呼び出しているとかじゃなくて完全にpythonで書いてあるということである。
完全にpythonで書いてあるので、基本的にはpythonインタプリタが動くなら動く。俺がここで言いたいのは、「Termux環境でもSymPyは普通にインストールできるし、ちゃんと動く」ということである。動くのかどうかあれこれ調べてもはっきりした情報が出てこなかったので悩んでいたのだが、試しにpipでインストールしたら普通に動いてしまってびっくりした。unicode文字出力をオンにすれば、数学記号っぽい表示までできてしまう。
俺は某学校のさんすうの授業の準備のため、ときどき方程式の解とか式の展開とかが正しいかチェックする必要があって、今まではスマートフォンにさんすう電卓アプリの類を入れたりしていた。しかしああいうのはどうも、いちいちネット接続を要求したりとかいつのまにか有償になってたりとかして困っていたのだ。SymPyを使えば問題がなくなりそうで、たいへん喜ばしい。
もちろんSymPyはライブラリなので、いちいちUIなどは持っていない。でも別にpythonインタプリタをインタラクティブモードで動かせばいいのだ。なんならTermux:GUIとか使ってUIを作ってもいいかもしれんけども。というかいろいろ入力するのがめんどうなので一瞬SKKにマクロ機能でも付けようかと思ったけど、まあ補完と履歴で十分かなあ。