浜松へ出張の夜、帰りは結局遅かったので、近場のホテル地下で済まそうという事でクマールへ。そんな店に俺様がクマール!

店へ入ると中央に巨大な長テーブルがドドーンとあり、これで上座に主人が収まりゃ、まんま富豪の屋敷のディナールームだな!という造り。そして主人が納まるであろう位置の背面には大口のガラス張り厨房があり、その中から一様にこちらを見つめるインド人シェフ達……ひぃー恥ずかすぃー!

日本語の流暢な、おヒゲの素敵な貫禄あるおやじさん、ここのオーナーであろうか。『オスキナトコロニドウゾ』という事で、助かったとばかりに長テーブルの両サイドに添え物の様に設けられた4人掛けテーブルに、厨房に背を向ける格好で席につきました、Yes小市民! っていうかここで初めてインド料理屋で席を勧める声を掛けられた。

今日は疲れたから、ガッツリとしたセットいっちゃうぞー!と思ったが、魅力的なセットがなくお値段も高めの店である…。あまり長居もしたくないなぁという意識も働いて(汗)。

[浜松]クマール
バターチキンカレーとナン、\1,300+\300也。辛味調整については特に記載が無かった。これだけの店だから頼めばやってくれると思うけど、バターチキンを頼んで「辛くして」とも言いにくい。
『Butter Chicken Curry, and Naan』とおやじさんが厨房に伝えると、ナンを延ばす音、鍋をかき回す音が聞こえ出す…流石、これだけの店じゃ作り置きって事はないよね…うんうん、と、心の眼で厨房を見ながら待つ。

カレーとナンだけの注文なのに大きめの皿も出されて、えっ?どうしろ…と?と一瞬思ったが取り皿ですかこれは。持って来易い様、ナンも2つに切られているし。個人的にはナンはバスケットの中でちぎっちゃうから要らないんだけど…せっかく蒸気取り紙も敷いてあるのにさ。

で、カレーは流石にうめぇぇぇ!!!それなりのお値段の事はある。スパイスたっぷり、トロミしっかり、ほんの少しだけ辛く、BBQチキンも惜しげもなくゴロンゴローン。ただチキンはちょっと固かったかな。カレー皿の中でスプーンで切り分けようとしたが、ガチン!とか音出そうで断念した。取り皿あるんだからその上でナイフで切りゃいいじゃんって?いやぁ…それは何か…(変な見栄)。まぁ身がしっかりしてるという事でもあり、食べ応えは充分。ナンもモチパリが混在、ややパリが多め、ギーもたっぷりめでウマウマ!もう少しサイズが大きいと尚良かったかな。

た・だ・し、このお店の残念な所もあり、1つはテーブルの座りが悪くてガックンガックンする所。俺のテーブルがハズレだったのだろうか。嫌なら長テーブルで食え?いやそれは無理だろう小心者的に考えて…。
もう1つは、これだけ油っこいナンを出しておきながらおしぼりが出ない!頼めば出してくれたのだろうか?周りの客にもおしぼりは出ていなかったので、頼めませんでした…まぁナプキンだけでも何とか。

これほど緊張する店内の雰囲気ってのも、ちとアレな所だろうか?店員は静かな動作で忍び寄り、丁寧に水を継ぎ足したり、食後のチャイを出すタイミングを見計らいに来る。静かで落ち着くっていうか…落ち着かないっていうか…。

[浜松]クマール
浜松駅前 アクトタワーB1階、アクトプラザ内。

[浜松] クマール (その1) (その2) (その3) (その4)