静岡よりマサラをこめて

ランチをご一緒しようとヒビキさんとKさんに声を掛けた。3人でテーブル席を占有出来るなら…という事で、数ある新宿のインド料理屋の中から最も行きにくいであろうコチンニヴァースに矢を立てた。訪問欲を高められたのは、言うまでもなくピエールさんのサイト。

西新宿の大通りから奥に入った、住宅街の中にある小じんまりとしたお店、2人テーブル×4とカウンター3席で本当に小さく今までで最小。11時半の開店と同時に一番乗りしたが、雨 かつ 東京マラソンの日にも関わらず数分で満席となった。ひえー。あまりの小ささ故、シェフがスパイスをテンパリングする度に店内は煙がもうもうとなる(^^;。ホールは奥さん？の日本人なので注文には不安無し。

　
ホリデーランチセットは無い様なので、巷では見聞きしない物が多々並ぶメニューから単品注文。パン系はパロタとチャパティのみで、ライスメニューが豊富、米は全てバスマティライス使用っぽい。色々目移りしたが、皆無難にサフランライスで、\600也。色付きはほんのりだがバスマティのいい香り。クミンもちょっと入っててジーラライス風。

ヒビキさんのチキンカリー、\800也。骨付きチキンが3pc、これはサラッとした仕上がり。

Kさんのキーマナルギシ、\980也。キーマカリーの上に目玉焼きでロコモコ風？キーマカリー自体は結構トロミある仕上がり。

私のチキンムグライ、\1,180也。骨付きチキン2pc＋キーマの上にちょこんと黒胡椒風味のパイが乗る。ソースに溶き卵をしのばせた伝統的なイスラムカリー、との事であるが…。

北インドのカレーじゃないというのは分かるけど、といって南インドらしさを強く感じる訳でもなく、骨付きチキンもスプーンとフォークだけでも身離れ良くて食べ易くて美味しかったです。辛さも鮮烈に、ではないがジワジワときて優しい感じ。個人的にはもうちょっとクセなりパンチなり有る方が好みですが、方々で言われている通り、ここのシェフのまとめ方が素晴らしいって事ですかね。1品1品を黙々と作り上げるシェフには料理人らしさを感じた。ただあまりに上手過ぎて記憶に残りにくいかな、とも…。

食後にチャイを頂くが、これは普通の、牛乳で煮出したミルクティーな感じ。\350也。

カリーとライスだけではちょっと寂しかったのでもう1品何か頼みたい感じでしたが、ちょっとコストパフォーマンスが悪いのでそれも阻まれる。もう少しお安くてこの味ならば…。

地下鉄大江戸線 西新宿五丁目のA1出口から出て新宿方面へ。マクドナルドがある所を左に入り100mほど。小さな交差点の角。