静岡よりマサラをこめて

伊東に新たなアジア料理屋が出来たとの事、一応ナン＆カレーもあるとの事で向かってみたら…店前にはインド＆ネパールの旗があり、思っていたよりインド寄りっぽいなと思う反面、その旗のヨレ具合に一抹の不安を感じつつ入店。

確か去年の夏にここを通った時には無かったと思うので、ここ1年くらいの間に開店したのでは、という居抜きと思われし店舗は小奇麗でまずまず広く、カウンター，2人席，4人席と充実しているが…夏真っ只中の金曜夕方でも客は俺1人(汗)。店側もそんなの慣れっこでさぁという感じで店員の配置も1人。んー、ネパールの人かな？基本の丁寧さはあるけど日本語に少し弱く、対応・表情共にぎこちないのでホッとは出来ない。この辺観光地なんだし、飛び込みで団体が来たらどう対応すんだろ？
　
メニューの表紙には『シャマーとはウルドゥー語でろうそくの事』とあり、ウルドゥー語って事はパキスタンなんかも!?と一気に品揃えに予想がつかなくなったが、頁をめくってみれば…普通のインド＆ネパール料理に東南アジアの品目が少々並ぶ、というありきたり？な感じでした。何故かパスタ料理もあり、雑多故の豊富な品数ですが値段は伊豆価格、結構高め。

ボンベイディナーセットの次にフジディナーセットというのがあり、「ほほぅ、土地柄を考えて"富士"という単語を織り込むとはッ！」と妙に感心してしまい、それを注文(笑)。

先ずはチキンティッカ2pc，パパド(ハーフ)，サラダの焼き物皿が出された。ティッカは勿論レンジでチーン！ながら、ややクドめのスパイスの塗り込み具合は結構好みで肉も(こちらは)そんなに悪くなかった。

そして次に出されるのは↓な訳ですが、この間がちょっと長かった…まぁお1人ですんでね…サグをペーストにしたりナンをしっかり焼いたりと手間は掛けてる感じでしたけども。そういやオーダー時にナンorライスを告げるのを忘れたので、ナン生地を伸ばす音が聞こえ出すまでは「どっちが来るんだろう…」と不安でした。まぁ普通の店だったら即座に言いに行く所ですが、ここではちょっと躊躇する雰囲気があったという事で…。

で、チキンサグ＆キーママター(どちらも固定)，ナン(orライス)の乗ったプレートが出され、これで\2,400也。辛味調整など聞かれる由も無く(汗)、出来るかどうかは不明だが、そのままでもちょいと辛めだった。ナンはギーの香り良く、クリスピー系。もう少し雑味(甘み)が抑えられてると尚良かったかな。カレー2品とで食べるには大きさ(量)は少々物足りない。

2つのカレーはどちらも器に並々盛られ、具材も多めだしホールスパイスも結構顔を覗かせている。だからといって\2,400が割安とまでは思えないけど、まぁお値段だけの事はあるかな、と思いましたが…んー、肉がよろしくないです。チキンサグの鶏肉、キーマの合い挽き肉？共に若干の臭みが残ってます。気にならない人には気にならないレベルかもしれませんが…私はコレがいちいち鼻にツンツン来るので、味わう事にちと集中出来ませんでした。これが無ければなぁ、普通の出来のカレーだったと思うんですけど。

ドリンクとして注文したアイスチャイ(\315)もまぁまぁの美味しさなれど、冷やしと氷の量不足からあっという間にヌルくなったし茶っ葉の濾しも甘かった。レジで『\2,400デス』と告げられた時、普段なら「チャイも頼んだよ」と申告する所ですが、この日は無言で通してしまいました(まぁ実は込みの値段なのかもしれませんが)。レジ打ちも携帯電話片手に、だったりしたのもあって…。

なんというか、色々と「本気さが足りない店」ですかね。

伊東市街からR135を南下し、カメラのキタムラの手前にある川奈の交差点角(ここを右折するとアピタ伊東店)。よって電車で行くなら、最寄駅は川奈駅。

[伊東] シャマー (その1)　(その2)