関西圏をパキスタン料理でググってる時に見つけたお店。ギルギットカレーって何じゃらほい?と調べてみると、パキスタン北部のギルギット地方(ギルギット・バルティスタン州)で食べられているカレーを指しているらしい。半分くらい珍しさに釣られて行ってみる事に。

お店は阪神電車の西灘駅からR2を東に進んで徒歩5分くらい。R2沿いだし、店前にはメニュー看板も出てるので場所はすぐ分かるが、店舗はかなり狭く、1階入口のサッシを開けてすぐ目の前にあるカウンター(7席ほど)のみ!…と思いきや2階から家族連れが降りてきたりしたので2階にも何席かあるみたいだが、カウンターの客を捌くだけでもマスターと奥さんの2人では結構厳しめだったので、まぁ4~5席ってとこじゃないでしょうか。
[西灘]ギルギットカレーアリーズ [西灘]ギルギットカレーアリーズ
イケメンなパキスタン人のご主人(この人がアリさん?ギルギット地方出身?(←そういう肝心なとこ聞いとけよ))からメニューを渡され、拝見。ランチは基本的にセットのみで、6品くらいのカレーの中から1品を選ぶスタイル。しかしカレーの名称的にはチキンカレーとか野菜カレーとかなので取り敢えず目を引くものはないかな…夜だともう少し種類も増えるみたいですが…むっ?
[西灘]ギルギットカレーアリーズ
GW連休に入って3日目の4/29は"肉の日"という事で、肉の3種盛りカレーがあるとな!しかし予約優先と書いてある…「予約してないけどこれ頼んでもいいですか?」『ダイジョウブ、イイヨ』という事でお願いする。にしてもこの、皿の上で横たわる牛さん鶏さん羊さんの絵から発せられる哀愁は何なのだ…ッ!(涙腺崩壊)
カウンター席がちょっと高く、厨房側はちょっと低い?のもあり調理工程はガン見し放題。カレーはあらかじめ作り置いていたものをそれぞれフライパンであっため直す感じで、その間に奥さんがライスをよそったり、チャパティを焼いたり。お2人の手馴れてなさもありサーブまでには少々時間が掛かるが、まぁここは気長に。
[西灘]ギルギットカレーアリーズ
"肉の日"限定、3種類の肉のカレー。ビーフカレー,チキンカレー,マトンカレーの3品にバスマティライスのどんぶり飯(笑)と、ミニ野菜スティック,マンゴーピックルが付いて\1,200也。牛さん鶏さん羊さんありがとう、いただきます…(´;人;`)。

ご覧の通りカレー自体には(私レベルでは)それほど違いを感じず、ベースは皆同じではないかな…。お味は美味しいですが、トマトベースの濃厚さと油っ気の多さがずっと続くので後半はちょっとダレます。まぁ「肉食った!」感としては充分です。辛味が結構いいのもあり、個人的にはライスがもうちょいあるといいな~と思ったが、奥さんはこれでも多めだと思っているらしく、『多くなかったですか?絶対これじゃ多いって(彼に)言ったのに…』と声を掛けられ苦笑する自分(汗)。
[西灘]ギルギットカレーアリーズ
そんな心の奥底を見抜かれたか、他の客のランチセットに付けるチャパティを焼くすがら、私にもサービスしていただいた。しかしこれは…チャパティというかロティというか。既製品なのかちょっともちゅもちゅした感じなので、このカレーに合わせるとするならサッパリしたバスマティライスの方がやっぱいいかな。
[西灘]ギルギットカレーアリーズ
食後にチャイを頼む。\200也。こちらは煮出しからやるが故に時間がかかる。パキスタンのチャイという事でマルハバ新田寺マハルでお馴染みの濃厚なヤツを期待していたが、ここのはそれ程濃厚ではなかった。が、それでもその辺のインド料理屋のやる気のないチャイは遥かに凌ぐ味。

チキンが骨付きだったので食べるのに手こずっていたら『モウ、手デタベチャイナヨ』と声が掛かるし、『ドレガイチバンスキ?』と聞かれたので「インドの店では食べられないからビーフかな」と答えたら『ミンナ隠レテ食ベテルケドネ』と返されるし(^^;、この店行くのに変な気負いは必要なし。庶民的調理スタイルとややスローな感じを許容できるなら、あとはもう突っ掛けを履いてマスターと話にいける。そんな感じです。

[西灘]ギルギットカレーアリーズ
阪神電車の西灘駅から出たら目の前のR2を大阪方面へ。変則交差点の歩道橋を渡ったもうちょい先。