もしシンズキッチンの前を通り掛らなかったら、大阪の友人達との晩飯はここにするつもりだった。ここに決めていた理由は、1つはバーとしての側面もある様なので呑みにもいいかなという感じだったのと、もう1つはその名の通りネパール系の店であり、ダルバートを始めとするネパール料理の品揃えも充実していそうであったから。先の通り結局ここでは友人達との会食は行わなかったのだが、一旦目をつけた以上はどんな店なのかがやっぱ気になり、ディナーに1人で行ってみたのだけど…結論から言うと、あぁこの店にしなくて良かった、と思ってしまった。

お店は千日前通の日本橋と谷九の間、やや谷九寄りにある。店内にはカウンターがあるが席は取り払われており、カウンターバーなスタイルは止めてしまった様で、今のカウンターは単なる厨房と客席との仕切りに過ぎない。客席は4人テーブルが7~8ほどで、呑みを捨てて食べの方に振ったんであろうが…といって先客はおらず、何故か店内ではマンツーマンの英会話レッスンが行われており、無機質な日本人英語の発音のみが店内にうるさく響き渡っている。まぁ呑みの側面が弱くなったのは、別にウチらもそんなに酒好きの集団じゃないのでいいんですが…。
[谷町九丁目]ゴルカバザール [谷町九丁目]ゴルカバザール
残念なのは主に食いの方。メニューを拝見すると品数的にそう多くもなく、店名の割にはネパール料理の比率もそう高くはない。更にダルバートも載っていないし、"この店ならでは"の雰囲気が出ている品もなく、思ってたのと違うなぁ…と。メニュー変更の話は某ログでも一応押さえていたし、セットメニューに魅力が乏しかったので余計そう見えたのかもしれないけど、それにしても…な内容。コピーだけが空回りしてる。ホールも兼ねるシェフが注文を取る際、往生際悪く「ダルバートはもう無いんですか?作れないの?」と聞いてみたが、申し訳なさそうな顔をしてうんうんと頷かれた…超絶ガッカリ。
[谷町九丁目]ゴルカバザール
いいやもう、サクッと1品食ってサッサと帰ろう、という事で一番それっぽかったミックストゥクパを頼む。\880也。なぜか『辛イケドダイジョウブ?』と聞かれる。激辛とは別に書いてなかったと思うけど。ちなみに右下は謎の取り皿。トゥクパで出されても…。

麺は自家製手打ち麺との事、確かに手打ちっぽいコシは少々あり…トゥクパ自体の様相がご覧の通りまんまカレーうどんなので、カレーうどんだと思ってしまえば日本人的に違和感はない(プラービンさん曰くこういうトゥッパは見た事ないとの事だったが)。但し感想も「麺にややコシのないカレーうどん」止まりになりますがね。肉・野菜といった具材も少々寂しいが、辛さは確かにかなり強かったので、辛麺好きの人ならいいかもしれません。

まぁマナカマナに行った後に訪ねたから余計そう思うってのもあると思うけど…別にこの店じゃなくても、マナカマナ行けばええやん?

[谷町九丁目]ゴルカバザール
地下鉄 谷町九丁目駅の1番出口から出て、千日前通を日本橋方面へ200mほど。