このところ、毎日蒸し暑くて、無駄に体力ばかり奪われてしまう感じがしている。
今日も、無事に仕事が終わったよ、なにより。(と自分で自分を誉めるワタクシ)
認知症と背中合わせにある病状に、精神科の方の症状がある。
今日は、そういう方が1階にも3階にも。
1階の方は、もともとそんな方ではなかったのだけど、自宅の方でここ1週間ほど症状が出ているそうだ。
ひどい妄想と幻聴があるようで、とにかく帰りたいの一点張り。
穏やかな方だという先入観があるため、この変身ぶりに誰もが驚かされた。
夜間のせん妄から続き、午前中ずっと調子が悪かった。
食事も食べるどこじゃあないという感じ。
当然、このまま施設に預かったままで、何事かがあった場合の責任。
夜間など、この方に掛かりきっている間に、他の方に何かがあった場合の責任の方が大きいから、
なんとか自宅へ返す方向で話をしてもらった。
が、とりあえずは今夜は帰れなかった。
家族・ケアマネの間もなんとなく難しい感じがあった。
もう一人は、60代後半の方で、身体的にはほとんど見分けがつかないほど普通の感じの方。
しかし、ひどい精神病をかかえており、その自覚が家族にも職員にも希薄な感じが当初からしていた人。
ここ1ヶ月ほど、言動は微妙になってきた。
それに最初に気がついたのはワタクシ。
「飛び降りたい」とベランダで言ったのだった。
それは恐怖感よりは開放感を感じたいと言うようなニュアンスだった。
その後の言動より、飛び降りても自分なら死なないと思い込んでいると判明。
今日に至っては、家族への不満を漏らしながら、「殺してやる」と具体的な方法まで口に出したそうな。
カッとなりやすい性格なので、本当に要注意。
身軽な人なので、自傷の可能性の方が強いかもしれない。
そうして、こう頻回に口に出す人は、やってしまうかもしれないと言うこと。
そういう思いにとらわれた人は、どうしても成し遂げてしまうと言うこと。
純粋な認知症ならば、会話の仕方しだいで、自分のテリトリーに取り込むことも可能だ。
しかし、そこの精神病が入っていると、会話だけでは済まない時がある。
信頼関係も一瞬に壊す事もなんて事ない。
ご本人は、きっと苦しい思いだけなのだろうが。
ショートの難しいところは、だからと言って家族に精神科を受診してほしいとか言えない事だ。
ただ、預かっているだけなのだから、そこまでは深く関われない事だ。
そこから先は、担当ケアマネの仕事になる。
後の事は、そのケアマネからの報告がないと知りえない。
しばらく来ないと思っていたら、入院していたなんてケースはざら。
本入所ならば、少々の融通もきくし、こちらからの働きかけも出来る。
しかし、ショートではそれが出来ない。
それは、ワタクシにとってのジレンマであると同時に、ずっと付き合わなくても良い
という気分の軽さにも繋がっている。