このところ、3週続きで邦画を見ているワタクシ。
まずは、1週目の「告白」。
原作も読んだんだけど、映像も良かった。
原作でのイメージを十分に膨らます事が出来ました。
みずほの私服なんかは、こういう感じで彼女の嗜好を表しているのねと、変に感心してしまった。
少年Aに関しては、大昔の「午後の曳航」という三島由紀夫原作の映画の少年を思い出させました。
なので、も〜〜と美少年を勝手に描いていたワタクシでした。
とほほ。
少年Bは、実はとってもハマっていたと思うのです。
まだ、子供らしい体型も何もかもが。
叫ぶ木村佳乃、何気に包丁を選び、嬉々として2階へ上がるシーンはゾ〜としましまたよ。
それ以上に静かな迫力あり、ゾ〜とさせられっぱなしは松たか子さんの演技。
素晴らしい女優さんになりました。
自家中毒気味の主人公の苛立ちを見事に表現していたと思います。
すべてが、青みががった映像で、空の色が象徴的な現代のお話でした。
2週目は「孤高のメス」。
予備知識もなく見に行って、最初のシーンで成宮クンを見てビックリ。
ほとんど意識した事のない成宮クンでしたが、俳優として良い年齢になってきたんでしょうね。
このところ、つい目が行くようになりまして。
それまでは、避けて通る方が正しいくらいでしたので。
お話は、平成の初め。
脳死が人の死と認められる前に脳死の肝臓移植を行う医師の話なのですが、
そのスーパードクターを堤真一さんが飄々と演じられているワケです。
ザッツ堤真一ですよ、間違いなく。
柔軟さと信念を持ち合わせた主人公を、静かな情熱で演じられておりました。
その中に、昭和の香りのする親子関係が描かれており、思わず涙させられました。
余さん、上手すぎです。
演出的には、どうかな?と思うシーンもありましたが、ラストシーンなんかは思わず、
うんうんと大きく頷いてしまいました。
いらないものを削ぎ落としていくと、濃厚な医療ドラマが出来上がったという事でしょう。
そうして、昨日見たのは「ソフトボーイ」。
これも予備知識なく、瑛太弟と日暮里が出ている事しか知らなかった。
が、これが儲けものな映画だったのよ。
佐賀には男子ソフトボール部がなく、作れば全国大会に必ず出られる。
そんな不純な動機から、ソフトボールを始める男の子たちのお話。
実話らしいのだが、どこまで実話なのかはワタクシには分からない。
が、世の中はそんなモノよねと思わせるようなお話なのよ。
ちょっぴり胸が痛くって、けど後味は爽快で。
本当にどこにでもいる男の子たちの普通の話なのだけど、それが良い。
瑛太弟は、横顔が嫌というほど似ていて、正面から見ると違うんだけど、最後まで瑛太がチラつくのはどういう事??
名前が読めなかったから?
いやはや、兄弟で俳優をしている人は多くても、こんなに兄弟の顔が影響してる事はないね。
そこをこの先、どう克服ていくのか、楽しみでもありますよ、永山絢斗くん。
ドラマ「タンブリング」で、初めて見て、その笑顔と存在感に「こんな子がいたの?」と
すかーり、ファンになった日暮里くんこと、賀来賢人くん。
みずみずしいのに、変に堂に入ったお芝居には安定感があります。
芝居経験は、まだまだ少ないので今後に期待の若手を発見しましたよ。
この子を見てると、無条件にハッピーになる。
今週は、「タンブリング」最終回。
もう1人、期待の大東くんが、骨折したとの事で残念だけども、楽しみにしてます。
3本の中では、「ソフトボーイ」が一番好きかもしれないな。