ゆうゆ
2010-11-16(火) 07:43

行って来ます

いよいよ初登頂の朝です。
これから、東京へ向かいます!
曇ってたけど、晴れてきましたよ〜

 初にして2回も登頂して参りました。
うむ〜、難解。
が、第一印象。
また、詳しく感想はアップする事といたしまして、昨日、1人で行動したワタクシは発語が少なく、
今朝、セリフをなんとなく思い浮かべていたら、ちょっとお下品な言葉を発してました。
とほほ・・・

 実は、16日。
他の用事で新宿へ行ったのですが、アルタ前に人ごみが!!
すでに11時を回ってたのですが、ちょこんと混じって待ってみました。
すると、11時13分。
白(だったと思うがシルバーやも)のワンボックスカーが、ものすごいスピートでやってきて、
あっという間に走り出したのです。
ポカンとしてたら、マネさん(?)に、先導されるマサヒロが!!!
斜め後ろからしか見えなかったけど、帽子にマフラー、サングラスと完全防備。
けれども、どこにいても歩き方とすご〜い存在感で彼とわかります。
と、上京最初からテンションが上がります。
16日の昼の部には、大熊アナが!!
会場より出てエスカレーターに並んでいたら、歓声が。
なんだろ?な、と思っていると「大熊さん」とどこからか声がする。
見てたら、人ごみに紛れておでこが見える。
思った以上に小柄な方で、クサナギファンの意味なし拍手の中を「ありがとうごさいます、ありがとうございます」と
言いながらエレベーターを降りていかれました。
周囲に頭を下げながら、気を使っておられる姿はお人柄がうかがえました。
これからも、ナギスケをよろしくね。
で、夜の部には、笠井アナが!!
会場を出る時に、階段のところで正面にいらっしゃったので、思わず声が。
あぁ、すみません。
笠井さん、少し目頭が赤かったような感じでありましたが、呆然としてらしたのか難しい表情をされておりました。
その前に、会場を出て行かれるスカイブルーのショールのまとった小柄なショートカットの女性をチラッと見まして、
ピン子さん??と思っておりましたら、どうやらその様でした。
皆さん、見に来て下さっているんですね、感謝です。

 当日券もすごい事になっていて、偶然にも同じ日の夜を当ててくれたU子さんに感謝です。
舞台が終わってからでは、見る事が出来ませんでしたもの。

 という訳で、普段からは想像も出来ないような事がたくさんあった今回の東京でした。
感想の方は、これからボツボツと・・・

 無事にプリントアウトした紙1枚で東京へ着いて新宿へ。
アルタ前の出来事は、さきにアップしたとおり。
BAPEショップを2ヶ所(新宿伊勢丹・渋谷店)を巡って、14時過ぎに三軒茶屋へ。
またこの駅に立てた幸せを感じつつ、U子さんとの待ち合わせの場所へ。
同じく2年ぶりのU子さんは、今日1日ワタクシにつき合って下さる。

 著しくネタばれがありますので、登頂前の方はお控え下さい。

 
     11月16日 晴れ    1階F列  左サイド
 舞台装置のすごさに、幕が開くとすぐに目を奪われた。
すんげえぇなぁ〜〜
どこまで奈落がある舞台なんだろ?
遠くの山の背景が、目の前の岩を、より引き立てて遠近法が活きていると思った。
そのそそり立つ氷壁の3分の1辺りに、小さいスペースで1時間40分の芝居は始まった。
堤真一と草なぎ剛の2人芝居、2人の舞台。
正直、1回では分からない事がたくさんあって、初見では、この舞台について何も語れなかった。
で、クライマックスで、すすり泣く声がすると、ワタクシ的には大きなクエスチョンが、
頭の中でブンブンと揺れてしまい、その心情は理解できなかった。
ただ、ハロルドはいつテイラーを1人で下山させようと決めたのだろうか?
という事だけ心に引っかかった。
けれども、語れなかった。

 堤真一の存在感が圧倒的でセリフを聞いていて、絵(映像)が目の前に浮かんでしまった。
こりゃあ、いかん!!
こんな事だったら、クサナギツヨシは食われてしまう。
と心配したが、それは杞憂で・・・
クサナギツヨシは、今の彼の持てる力のすべてを堤真一にぶっつけていた。
時には兄に、時には父に、時には恋人へ、投げつける感情を!
卑猥なセリフが多く、インテリな割に、お下品な究極の状況の2人。
その緊迫感は、クサナギツヨシ1人で背負っていた様に思う。
「がむしゃら」だった。

 そこそこ表情も見てとれるお席だったので、何センチ垂れるんだ?ロープ、
いや、ハナミズもしっかりと見れたし、目シル鼻シルでぐちゃぐちゃになりながらも、
ハロルドに詰め寄るシーンの悲惨さ(?)も、見てとれた。
けれども、そこにいる飄々としたハロルドの手の中で、コロコロと遊ばれていたテイラーの様に、
クサナギツヨシは堤真一の手の中で自由に泳がされていた様に思う。
まだまだ役者が違うのだと感じさせられた。
舞台ってスゴイ。舞台ってコワイ!!

 昼の部が終わって2時間弱。
近くの可愛いカフェにて、腹ごしらえ(登山は体力)をして、2度目の登頂に挑んだのでした。

 
  たくさん、ネタばれしております。初登頂前の方はお控え下さいませ。

 

    11月16日(火)19時   1階P列 左サイド

 偶然にも同じ日の夜の席を当てて下さったU子さんのおかげで、無事に2回目の登頂が出来ました。

 さて、1回目では分からなかったモノが、おぼろげにも見えてきました。
同じ日の公演なのですが、2つにはまったく違うエモーションが含まれていました。
昼が男のドラマなら、夜はメロドラマ。
ハロルド・テイラーのイチャイチャぶりが目についてしまいます。
テイラーが、自分の体重が掛かり、ほどけなかったロープを何気なくハロルドに渡し、
それをいとも簡単にほどいてしまうなんてシーンもあり・・・
ここは、テイラーが1人でほどくのよね、だいたい。
なんだろね、ハロルドとテイラーのやり取りは男女の痴話ゲンカを思い出させる様なラブラブだったのさ。
これは、今回3回目のU子さんも感じておられ、打ち合わせで路線変更したのかと思ったとおっしゃってました。
舞台は生き物、変化があるとはいえ、こういうのあり?とついつい比べちゃいました。

 さて、2回目を見て、ハロルドはきっと足が折れたと分かった時から、下山は難しいと悟ったんだろうと思いました。
それをどうやってテイラーに分からせて、自分を諦めさせるか。
これは難しい。
なんせテイラーは、ハロルドにぞっこん(?!)なので、簡単には諦めてくれるはずもなく。
いえ、テイラーも実は分かっていたのかもしれません、それを認めたくないだけで。
がむしゃらなテイラーにハロルドは訴えます。自分の思いを妻と子に伝えてくれと・・・
メッセンジャーとして役割を持たせる事で、自分を諦めさせようとしたのです。
ここら辺りは、死に対する宗教的な考え方がベースになっているやもしれません。
ある意味ドライです。
雪山で答えは分かっているのに、思い切れなかったテイラーが思い切れた
「ハロルドは死なないよ」と言う言葉。
深いです。
けれども、泣けはしませんでした。ハロルドのモノローグに、目頭は熱くなりましたけどもね。
この2人の主人公には感情移入は出来ませんでした。
どうしてなのでしょう。
そこは雪山なのですよ。標高8611m、「K2」なのですよ。
勝手な事して、勝手に死んでいく男なんて、くそっくらえ!!と思ってしまうのですよ。
ましてや、家族のいるハロルドは、本当に身勝手な男だと思うわけですよ。

 ただ、この戯曲を2人でと思った北村女史、この舞台を作り上げて下さった千葉氏には感謝ですね。
一見、ハロルドっぽいクサナギツヨシをテイラーにあてがってくれた事。
もし、反対だったら、こんなエモーショナルな舞台となったかは少し疑問です。
まだまだ、千秋楽まで2人は進化を続けます。
出来れば、もう1度見られると、また違った山の風景が見えるのかもしれませんが、
それは贅沢というものですね。

 後から後から、いろいろなシーンが思い出されております。
もっと登山の事を予習してから行けば良かったなどとも思いましたが、予備知識がなくても十分に楽しめました。
クサナギツヨシは、やはり良い!!!

 この夜、渋谷の小奇麗なお店で時間の許す限り、語り尽くしたワタクシたちは、
とんでもない妄想を作り上げたのですが、それはまた今度にします。
しっかし、舞台って、本当に良いものですねぇ。

 まぁ〜この日の寒かった事。
冷たい雨の降る中、東京ミッドタウンへ行き、娘の用事をしに原宿・渋谷を巡り、
早めに空港へ行き、嵐ジェットを見ました。
ちゃんと、見やすい位置にとめていてくれるのね。
今までは、第2ターミナル専用のワタクシでしたが、今回はJALのパックが一番お安くて利用しました。
なかなかよろしかったです。
ただ、ネットで座席を決められる事に、もう少し早く気がつけばもっと良かったなと思いましたが。
座席は飛行機の前方よりチョイス出来るし、タッチ&ゴーサービスは快適でした。
そうして、何より1回も乗り間違える事もなく、行きたい所へ行って来たワタクシ。
少しは、お江戸にも慣れてきました。
渋谷の住宅街を歩いたけど、そこは外車がずら〜と並んでいて、日本のセレブはすごいなぁ〜と目の保養。
前に来た時に渋谷にあったお蕎麦屋さんがなくなってのがショックではありましたが・・・
舞台じゃなきゃあ、上京しなかったろうし、もしかすると一生縁のない大都市だったろうになと
思いながら東京を離れたのでした。