変化というのは、予測に反して思いがけない時にやってくる。

出張を終えて出社した今日、異動を告げられた。次年度から組織が変わる事は予測していたが、半年ほど早く各組織の組み替えや本社の人員削減が早まったようだ。他の部署同様、私の部署も組織的に統合整理されるようである。

異動先は、ここからも近い都庁近くのオフィスなので、異動という気もあまりしないが、何と言っても家からは2km強の近さとなるのだ。自転車通勤はおろか徒歩通勤もできない距離ではない。業務内容も以前名古屋にいたときと同じものであるので、昔取った杵柄という感じで特段抵抗はない。

但し、守備範囲は北は青森から南は三重まで、とんでもなく広い。それらの地域を分担して月に1度の研修を実施する。でも、現場に一番近い所で現場の人間に接するというのは、楽しいし大いに刺激にもなる。本社でなまった感覚を取り戻すには絶好の機会だろう。実は密かに望んでいた事でもあった。

かくして外資系会社の本社には、英語は堪能だが営業感覚の乏しい人間ばかりが残っていく事になる。会社の未来とやらがどうなろうと構わんが、せめて私の定年位までは安定していてほしいものだ。

日本のプロ野球史上初めてのストが行われた3日後の昨日、すでに新規参入申請をしたライブドアに続いて、楽天が正式参入表明をした。楽天のフランチャイズ候補地は神戸、大阪、長野などが挙がっていたが、最終的になんとライブドアと同じ仙台だという。

近鉄・オリックス合併により球団数減は1チーム。そこで来シースンまでに1球団の参加を認め、12球団にするというのが選手会の主張で、今回のストの争点だった。ということは、この時点で2社が新規参入に手を挙げても、承認されるのは最終的には1社だけとなる。

さて、2社目の楽天は考えた。神戸、大阪は一番おいしいが、今の所はどうもムリっぽい。長野のオリンピック球場は設備的には良いが、ビジネスとしては地域的に弱い。どのみち来シーズン参入は1社なのだろうから、ビジネス的にも成り立ちそうな仙台をあえて選び、参入会社同士の競合に持ち込もう。相手がライブドアなら楽天は勝てる。

今から見ると後出しジャンケンとも言えなくもないが、ITライバル会社の戦いとすれば、ある意味当然の戦略だろう。この勝負の結果で、両社に対する世間のイメージは決定的な差を持つし、それは本業でも大きなアドバンテージとなる。自治体とすれば、どちらの会社になろうと関係ない。仙台に来るのは確実なので万々歳。知事も市長も笑いが止まらない事だろう。

もしかしたら、楽天はさんざん色目を使いながら、最初からライブドアの申請を待っていたのかもしれない。体制の動きを陰で見ながら、相手に調査・根回し等をさせておいて、いけるという段階で割って入る。

だとしたら楽天という社名とはうらはらに相当にシビアでしたたか者の社長だろうし、当初、Tシャツ姿の型破りな経営者というイメージだったライブドア社長が、率直なかわいいヤツに見えてくる。

週末のプロ野球の2回目のストは回避された。ついに世論と選手会が一部権力者の思惑をブチ壊し、事態を変換させた。あっぱれである。

今週の火曜、水曜を休みにし、金曜は全社有休という事で、実は先週の土曜から連休三昧をしている。気持ち的にはのほほんとした日々を送っている。ま、転勤前のこんな時だからこそいいのかもしれない。

毎日一度は屋上の鉢植えに水をやりがてらベンチに腰掛け、一服する。視線の先に10月から勤務するオフィスの入っている緑色のビルが見える。地方出張が無い時のこれからの出勤先となるのだが、なんと地下鉄で一駅、歩いても2km強の距離。生涯の会社勤務中最短の距離である。飲みすぎてタクシーで帰ってもワンメーター以内だ。

距離に加え、メンバーも顔見知り、業務内容もかつて名古屋にいた時とほぼ一緒なので、変なプレッシャーもない。人生にはこんな転勤もあるんだな〜と、のほほんと感じている。

頭の上にも行雲流水(のほほん)と雲が流れていく。

カミさんと連れ立って、息子の第一志望である武蔵中高の学校説明会に行った。校門前で塾関係者のビラ配りをかいくぐり、講堂の入口にたどり着くと、そこには100mの長蛇の列。受付で配布資料と過去問題集をGETし、やっとの思いで着席。

周りを見渡せば、受験生と親だけでなく4、5年生あるいはそれ以下の子供と親、塾の講師風の連中まで、総勢1000名近くがつめかけていた。さらに見渡せば、自分はサエなかったぶん「子供命」然とした親の顔が目立っていた気がした。これは気のせいかな。

だいたい、たかが160名程度の定員に対し、こんなに集まったところで全員合格できる訳でもあるまいに。それに会社説明会ならいざ知らず、学校説明会なぞ聞いたところで、入試には何の関係もあるまいに。どうせ通り一遍の説明しかされないのだろうし。

校長、各科主任そして教頭。どんな生徒に来てほしいか、どんな生徒に育成したいか等、案の定教育方針を中心とした建前的演説が続いた。エアコンもなく、ヤブ蚊は飛んで来るし、全編退屈そのものである。思えば私の受験の時でさえ、親は学校説明会なぞ聞きには行かなかった。誘われてシブシブ付いては来たものの、私も今日を最初で最後に二度と行くもんかと思った。

とは言え、ある程度以上のレベルの私立中高一貫校には、大きく分けて2つのタイプがあると説明を聞いて判った。高校の後に控えている大学入試突破、それも国公立大の合格を目標にひたすら学習を推進するタイプと受験対策よりも中高6年間の人間育成に主眼を置いているタイプである。武蔵中高は後者のタイプらしい。

息子が来年どこに受かり、そしてどこに入学するかは、当然試験の結果次第であるが、私はどちらのタイプでも良いと思っている。できれば金のかからない国公立大学に行ってほしいし、知識だけではなく知恵を身につけたタフな人間になってほしいとも思う。

どのタイプの学校に入る事になるかは、まさしく息子の運命であり、どんな結果になろうとも、それは息子にとってきっと良い選択になると信じたい。

連休三昧の日々も、ついに最終日を迎えた。9日間のインターバルを置いて普段のサラリーマン生活に戻るのかと思うと、いつもの土日とは違った感慨を抱く。不思議なもんだ。

昨日のK1。またしても曙の醜態が晒された。これでデビュー以来の5連敗。いくら日本のスターが不足しているとはいえ、これではあまりに惨めである。ほとんど秒単位で、相手を土俵から出すか倒せば勝負が決まる相撲と違って、スタミナもいるラウンド制で戦いながら、スピードと破壊力勝負の打撃系格闘技に曙がついていけるはずがないじゃないか。

試合は、曙が開始直後に相手をコーナーに押していった。相撲でいう電車道、相撲ならこれで勝負あったとなる。だがK1は違う。ここから如何にKOに持っていくか、相撲の終わりはK1の序盤に過ぎない。曙はコーナーでパンチを出すが、打ち合いに自信があると言っていたわりに、その威力は無い。せいぜい相撲の突き押しに毛の生えた程度だ。似たような戦法を使うボブ・サップは、パンチ力があるだけ数段マシだ。

曙が良かったのはそこまで。あっという間にスタミナ切れで動きが止まる。巨体ゆえフットワークもケリも使えず、相手の攻撃をガードするのが精一杯。予想通り、最後は昨年のチャンピオンのボンヤスキーのハイキック一発で、轢かれたカエルのようにノビてしまった。

こんな曙に対し、K1プロデューサーの谷川氏は「曙はアンディー・フグのようなK1王者になれる力を秘めている」などど言う。冗談じゃない! 話題作りにせよ、そんな心にも無いセリフで煽ってみたところで、曙の限界は最初から誰の目にもはっきりしているじゃないか! K1解説を長年やってきたベテランとして、言ってて恥ずかしくないのか?

曙にも言いたい。本気でやるならせめてマーク・ハント程度にはシェイプアップしろ。脂肪を落として筋肉をつけろ。いつもの強気のセリフを口にできるのは、それを具現化できる肉体あっての事じゃないのか? でも、もうムリだろうな。曙よ、64代横綱の名誉を胸に抱き、これ以上晩節を汚さず静かに去るがよい。

君はここに来るべきじゃなかった。

 

朝からの雨は断続的に降り続いている。

久しぶりの出社。メールが100件近く貯まっていた。ひとつひとつ処理し、あるいは削除しつつ午前の時間が過ぎて行く。いくつかの経費精算と電子承認を終え、業務引継書を作成したところで、いつもより遅い昼食へ。

昼過ぎからは、Webチェックをしながら、しばしまったりと。作業には少し早いが、ダンボールの到着を待ってそそくさと荷造りにかかる。異動先に送るものが3箱、自宅に送るものが1箱だったが、捨てる書類が同じ位あった。如何にムダな書類を貯めこんでいたかを再認識した。

転勤はもう幾度も経験しているので、作業としてはこんなものだろう。特に戸惑う事もなく、机の上はきれいサッパリと物がなくなり、サイドテーブルの引出しまですべてカラになり、このPCのみが残った。

外は薄暗くなってきたが、雨はまだ降り続いている。

さて、思い残す事のないように今日はどこの飲み屋に出没しようかな。

現職場で残った仕事は、最終日である明日の他部署へのプレゼン研修である。実は明日は異動先で会議があるのだが、前々からの約束だったのでそれだけは果していくつもりだ。

台風の影響か、午後からしのつく雨が降っている。もうじき業務引継ぎのために異動先へ出かける。したがってここで書くDiaryはこれで最後になるだろう。

今週末は待ちに待った「POOB信州温泉オフ」である。台風も本土縦断しそうな状況ではあるが、それも1日には抜けていく。どう転んでも2日、3日は絶好の天気となるだろう。今回は初の関東組の企画なので、天気ごときで負けていられない。昔からヒキは強い方なので心配はしていないが。

参加者の皆さん、温泉でゆっくり体をリフレッシュし、酒とカラオケでたっぷりストレス発散しましょうね!