やはり研修の連投はキツい。まして旧知の後輩と一緒に飲み、かつしこたま歌えば、翌日は絵に描いたような二日酔いもむべなるかな。

その九州研修連チャンも終わっていったん帰京後、再び午前半休をかまして夕刻の便で四国・高松へ。高松は瀬戸内海側なので魚介類の宝庫だというイメージがあるが、実は魚介類は外で食べると安くはないという話をよく聞く。これはかつて経験した「高松伝説」で、はからずも証明した通りである。あ、そうそう、その伝説の店はなぜか去年からなくなっていた。

高松の地にここまで何回か訪れてわかった事だが、どの場所でも焼き鳥屋の密度がかなり高い。ちょっと賑やかな盛り場であろうが、それから少し離れた地味な地域であろうが、「焼き鳥」の標榜を掲げた店が目立つのである。

前回、同僚達と訪れた人気店が「鳥長」だった。どのメニューもレベルが高く、地元でも予約を入れないと入れないほどの人気店だというのがよく分かる。だが、唯一と言ってもいい欠点が、膝ナンコツ焼がなかった事である。

そこで今回、目星を付けたのが「ひよりや」である。ただ、この店は4月末から移動したらしく、手にしたYahoo地図では辿り着けず、タクシーで再移動せざるを得なかった。でもそこには「膝ナンコツ焼」があった。それさえあれば言う事ナシの私は、直ちに10本オーダーした。

この店の特筆すべきは、テーブルに保温用の炭火が入った網焼きセットが置いてあるという事だ。これにより、焼き物が冷める事を気にせず、ゆっくり食らいつけるのである。また、2人の女性スタッフも明るくいいキャラだ。

さらに生モノには、鳥レバ刺と砂ギモ刺があるではないか! 特にスナギモ刺、すなわちズリ刺は、よほど新鮮でないと食べられないとカミさんも言ってた。ましてやそれが大好物の同僚の喜ぶまい事か!

先ほども書いたが、この高松には両方の店に行く途中ですら、数々の焼き鳥屋が並んでいる。この店も地元民のグループが次々に入って来た。だから高松では、焼き鳥・鶏料理をメインに据えて、シメを讃岐うどんでいくというのが飲み会の本線ではなかろうかとも思ってしまう。少なくとも我々はそのコースで大満足だった。

さて、そう来れば、もはやこの地で足りないのは、歌が歌えるリーズナブルなスナックである。今回はそこまで探求する余裕がなかった。誰か教えてくれ。