…という結論に至ったよ。
基本のゲームデザインである
- 敵を倒して戦勝点を貯める
- 交神をして一族を強くする
- ボスを倒して、先のダンジョンへ進む
のゲームサイクルは俺屍2でもそのまんまなんだけど、今作ではおそらく意図的に、律儀にこのゲームサイクルを繰り返しているとちょっとキツいバランスになってる。特に百鬼祭りを乗り越えた後の「ワンランク上の神様と交神しないと敵の強さに着いていけないけど、稼げる戦勝点は据え置きだし、そもそも神様が失踪している」っていうジリ貧感は「しっかり」レベルでも結構キツいものがある。
では何故ソーシャルゲームなのかと言うと、このジリ貧感を打破するのが他人の(他のPSNユーザーの)国への「遠征」であるから。
「遠征」をすることで、以下のようなメリットがある。
- 結魂で、奉納点を使わずに一族を強く出来る
- 遠征先で、自国にいない鬼神を解放出来る
- 自国にはない装備品を購入出来る
まず結魂。一族の人間同士で交神することだけど、ゲームクリアしているような人の国に遠征に行くと、そりゃあもうスゴイ素質のキャラクターがいっぱいいる。それを結魂相手として登録しておけば、奉納点限界ギリギリの神様と無理に交神するよりもよっぽど強い子供が生まれる。スゴイ素質持ちだと結魂必要もかかるけど、奉納点ではなくお金で解決出来るし、奉納点4~5万台くらいの素質を持った人がだいたい12万両くらいなので奉納点4~5万稼ぐよりはよっぽど敷居が低い(ただ、交神を全て結魂に置き換えるとお金がかかりすぎるので、交神2~3回に1回結魂を混ぜるとすごくいい感じになる)。
更に言うと、今作では解放済みの神様がよく失踪するけど、結魂相手は一度登録すれば年を取らないし、結魂しない限りはいなくならない。
次に鬼神解放。俺屍2はダンジョンが9つあるけど、自国に出てくるダンジョンは2~4つが限度。当然、鬼神として出てくる神様も限度があるので、全ての神様を解放したい場合は他の国に遠征せざるを得ない。ちょうどいい奉納点の神様が軒並み失踪している、という時に他の国にいけばその神様が鬼神として出てくるかもしれない。上に書いた、結魂相手を見つけるついでにダンジョンに潜る、くらいでちょうどいい感じ。
更に装備品。俺屍2では、1と違って町を完全復興するのはハッキリ言って無理。そもそも区画が足りないのだ。だから「遠征してくれる目的になるための町づくり」がコンセプトになっている。つまり、雑貨特化や武器特化といった町をつくることで、雑貨や武器を欲しがってる人に遠征に来てもらう、という呼び水になる。雑貨特化にすればすばらしいアクセサリや祝いの鈴まで買えるようになるし、武器特化にすれば属性武器も店に並ぶ。しかも遠征に来てくれた人に買い物してもらえれば、お駄賃が自分に入ってくる…らしい。ウチにはまだ来てもらったことがないから分からない!
ついでに言うと、職業の指南書も自国で集めるのは不可能。遠征先で探すほうが楽。
ということで、今作は他ユーザーの国に遠征を最大限活用することでゲームサイクルがよく回るように調整されていると思う。一応オンラインに繋げられない人のために、オフライン専用の遠征先もいくつか出てくるけど、そういうところは結魂出来る一族も微妙な感じだし、町も無難な復興しかされていなかったりする。
ということで、今作は遠征を軸にした「ソーシャルゲーム」なんだな、と思いました。