帯であらすじ紹介。
カゴから抜け出て窓を開けて───
待ち受けていたのは、ドタバタ雑居ライフ!
年上の彼に依存してきた7年間
毎日を「なんとなく」過ごしてきたミキ───
飼ったり飼われたりの恋って、どうなの??
ま、そんな感じです。
キミドリ頭の鎌谷がこの話の王子様になるわけだが、鎌谷も主人公のミキと同じく飼われていた過去があるらしく。この巻の最後でミキと鎌谷はくっつくのだが、そこで終わらないからにはこの先何かあるってことで。そうすると鎌谷の過去とかも関係してくるのかしらね。
しかしまあ、この人のマンガの楽しみ方としては、そういう話の筋はちょっとおいといて、女の子の可愛らしさかなあとか思うわけです。とか言うと話を作ってる作者に失礼かもシレンが、まあ、あれですよ、話の筋をちょっと置いておきたくなるくらい女の子がカワイイってことね。絵が、ってんじゃなくて、なんつーか描写がいいやね。ドジというかマヌケっぽいところとかね。
あと、サブキャラがいちいち良い味出してるよなあ。トミコとケンちゃんもそうだが、ダイキとかいいよなあ。わしもマンガを古紙回収に出すときは半泣きですよ(嘘)。
しかしまあ、勧めるかっつーとちょっとなあ。面白いんだけど、「これ、読んでみてよ!面白いから!!」とは人に言いにくい感じ。どこがどうってんじゃないんだけど、なんていうか「ココが面白い!」と言えるポイントがないところとかかなあ。
なので、★★☆☆☆。んー、女性誌作品だから勧めにくいってのもあるかもしんないな。ってのは、女性誌の何が面白いか?ってとこからはじめなくちゃならないような気がして。そもそも何がいいのかよくわからんし。いや、面白いんだけどね。
かなりどうでも良いことではあるんだけど、絵がちょっとなーとか思うシーンがいくつかあった。例えば200ページ2コマ目。畳に対する人物の大きさがなんか変。ページめくって202ページ上のコマと見比べるとよくわかる。縮尺に関してはそのあとの208ページもちょっと。細かいところではあるんだけどさ、比較的シンプルな絵柄なだけに、こういうのが気になっちゃうのかしらね。
や、まあ、まだこれからうまくなる作家さんですし。気にしませんけどね。
(発行日:2004/04/15)