埋もれなくてよかった…裏泊顛末。昨夜21時開始 およそ0℃。最低気温およそ-2℃。「夕張」にFRコートズボンでもぐりこむという方法は“ダウンシュラフ内に化繊シュラフを重ねる”という意味合いに近い。呼気以外の水分発散は化繊に吸わせようという目論見。その上でアルミ袋に入ったわけだが、計測では結局呼気による発散がおよそ9割を占めるという状況だったようだ。詳細は“続きを読む”で。

押忍 快速旅団
下着・マスク・手袋・帽子・コート・ズボン・ソレルインナーでの重量増加は19g
対して「夕張」で70g、アルミ袋で73g、計143gの重量増加。

コート・ズボンが透湿素材だからといって、すべての水分を発散させるとは
考えづらいことから、“首から下”の水分発散よりも、つまるところ呼気による
水蒸気が「夕張」とアルミ袋に蓄積したものと思われる。
このことからよく言われる「シュラフ結露」の原因はほぼ呼気によると
言っていいんでなかろうか。

…雪上一泊ということであれば結露については案ずる必要はないわけだが、
連泊ということになればシュラフとJKTの中間にアルミ袋を配することで
シュラフ本体を湿らせるリスクは低減できるだろう。
ただし、水分発散を抑えることに執心するあまり、アルミ袋にガッチリ
くるまるとなると窒息の危険が出てくる。また、用足しなどでアルミ袋から一度
出てしまうと濡れ濡れのアルミ袋に再び潜り込むのは相当気持ち悪いだろう。
また、翌日のためにアルミ袋を乾燥させる作業も必要になってくるに違いない。

他に、上記数値で興味深かったのはテントシューズ代わりとして使っている
ソレルインナーの重量変化がゼロだったことだ。「寝ている間には足からの
水分発散が多い」という話も聞いたことがあるが、これも著しいものでは
ないように思った(ソレルインナーはフェルト地なので、ほとんどの水蒸気を
素抜きで通していることもあると思うが、JKT・ズボンでの重量増がわずか5g
だったことからも、対策の優先順位は低いように思う)。

実際にアルミ袋+「夕張」で就寝していた際の印象としては「体の上面は
これまで体験したどの雪上泊よりもヌクヌク(-2℃程度ではあるが)」だった。
ただし一方、04時頃には背面の冷たさで目が覚めてしまった。
先のベラ泊で0℃に充分耐えたエアコアではあったが、やはり雪面そのものの
冷たさに抗することはできなかった。アルミ袋でマットのスペック増幅を狙って
いたわけだが雪上ではさすがにアルミ袋の底面も-6〓-8℃になるので
「さすがにそこまでは…」といったところか。
ともあれガマン大会がしたいわけではないのでそこでDCパッドにチェンジ。

少々とっちらかってしまったが、雪上泊でシュラフを湿らさないためには
第一に呼気の処理、というのが現時点での結論。
「口と鼻だけ出して寝る」と言えば簡単なんだけど、厳寒期には著しい乾燥で
ノドがつらくなる。マスクをかけて寝たりもするんだけど、どうこう言って
結局無意識にくるまってしまうので、これがなかなか難しい…。


一方、強度チェックのために一昨日の夕方から設営しっぱなしにしていた
タフタPivotは特に問題ナシ。「…センターホールがヌケて、寝ている間に
かぶさってきて埋もれて窒息とかなったらどーしよ。。。」という心配が
杞憂でよかった。。。また、アルミ袋で水分蒸散が抑えられていたのか、
壁面結露がほとんどなかったのは「へ〓、なるへそ」という感じ。
【このトピックへのコメント】
  • おかちゃん厳冬期、潜り込んで結露&霜付きは当方も
    経験アリです。
    鼻口出して寝るを考えた末、行き着く所は
    目出し帽でした。
    但、北海道の様な〓20℃の世界通用するかは不明ですが、〓10℃前後迄なら十分効果アリでしたよ。

    天幕への霜付きは諦めてます。。。
    (2009-01-11 09:23:30)
  • Gen.おかちゃん、目出し帽ですか、やっぱり。。。
    顔中チクチク感はなあ…と思って検索してみたところ
    コットンのもあるみたい。しかも北海道のショップさん
    なので今日の晩にでも行ってみるつもりです!

    Gen.
    (2009-01-12 02:15:52)
  • 増毛の人?団長さん、遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
    頼まれた物はまだ製作にとりかかれいてません。
    すいません。

    アルミシートを使った場合の連泊ですが、冬山登山の経験からすると恐らく、日に日に寝袋は湿っていくと思います。
    経験上、寝袋の濡れを防ぐにはゴアテックスのシュラフカバーしか選択肢はないと思います。
    それでも、ゴアを使っても湿っていくものですけどね。
    口回りの湿り、氷は冬期は諦めるしかないと思います。

    あと、透湿性素材のテントを単体(内張、外張りなどない場合)で使った時は外気温が極端に低い場合は中の蒸気が抜ける直前に氷付きテント内側にびっしりと霜、氷が張る事があります。
    もっとも冬山で年に二、三度程度なので特殊な場合かもしれませんが、占冠の話が出ていたので、あそこなら普通にありそうな気がしたもので。


    (2009-01-14 02:20:51)
  • Gen.増毛の人? さん、本年もどうぞよろしくお願いします!
    また、アドバイスありがとうございました。ブツは春までに
    判断できるスケジュールでイケたら、というところです。

    寝袋、シケるのはある程度やむなしとはわかってるんですがヌクヌクも
    忘れがたく、、、というわけで次はダウン寝袋の中でアルミ袋に
    入ってみるつもりです(アルミ袋の中でカッパ)。シュノーケルみたいに
    呼気を逃がすことができれば、結構イケる? という仮説です。

    氷点下ではテントの透湿っていうのはアテにはできないものですよね。
    占冠ではとりあえず道の駅あたりで車泊(窓開けて)のつもりです。

    Gen.
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    (2009-01-14 04:06:56)