昨夜21時頃ちょっとした用事で外に出た際、ふと草いきれに似た香りが漂っていることに気が付いた。真夏のムワッとしたのとは違って、ひんやりとした草いきれ。その瞬間、何故だか「これが空気が美味いってことなのかなあ」と直感した。これまでそんなん考えたこともなかったので、その発想自体が新鮮で少し痛快な気分になった。

写真は店脇の通路土手に咲く山桜。エゾヤマザクラはほぼ咲き終わってしまったが、山桜はもう少し持ちこたえている。去年花をつけていることに気付いて、今年は咲き始めから満開まで堪能することができた。まあ…気のせいだとは思うけど年々咲きっぷりがよくなっているようにも見える。
空気の味にしても山桜にしても、色気の少ない--悪く言えば地味目な--風物を悪くないもんだと感じられるようになったのは一つには歳を重ねたことによるのかもしれない。そう考えると歳食うことも案外悪い物じゃないように思える。第六感の糸口を獲得したような感じ?

押忍 快速旅団