先日の夕方、ホテルの前に見たことがあるような、それでいて目新しいようなフォルムのクルマが停まっていた。あれは…いすゞピアッツァ! 良く言えばクサビを思わせる鋭角なスタイル、悪く言えば走るマヨネーズ。117クーペの流麗さと対極をなしていて必ずしも好きなクルマじゃないけど印象は深い。
北海道でも現役の個体があるんだ~、と写真を撮らせてもらってよく見るとタイヤハウスにもドアの下辺にも錆がなく、少なくとも40年前のクルマには見えない。リヤハッチには高齢者マークが貼ってあって、運転者とともに丁寧に歳を重ねてきたんだろうかというドラマすら感じさせられた。
ピアッツァといえば丸目4灯の後期型が好きだったっけ、と中古車サイトを見てみると何と帯広に一台あるそうな。さすがに買うことはないにしても折が合うときに見学に行ってみたいなあ。

押忍 快速旅団

7月から手配してきたミニメスと角飯盒レギュラー筐体、先方から提示されたアガりの頃となって打診してみた。が、「コロナの影響で生産がままならず10月末になりそう」とのつれない返事。うあー。
もうそろそろ「コロナの影響」っていう釈明も厳しいんじゃねーの? とか色々とネガティブな憶測も浮かんでくる。だけど、春の時点での取引としては割とちゃんと対応してくれたし海外取引でありがちな“絶対謝らない”という姿勢でもないからここはひとつ信用して待つしかない。
しかしまあ、ここから2か月遅延となるとNS加工のアガりまで上手く運んだとして12月見当となってしまう。年末が見えてくる頃となると何かといつもどおりの進行を期待しにくくなってくるのがおっかない。ともあれ、ご期待くださってる皆さんには申し訳ありませんがしばしお時間いただけると幸いです。

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先日夕張界隈をクジラで撮影周遊した際の休憩時、「簡単なイスを持ってたらなあ」と感じた。さすがに50過ぎたオッツァンが自販機の脇にしゃがんで缶コーヒーをすする姿は美しいものではない。そこでアマゾンさんにてXフレームの3分割イスを買ってみた(写真中央)。
中国製ということで寸法にしても重量にしてもかなり眉唾ものではあったが¥1,000もしないことだしギャンブル。実際届いてみると、座面高は280mmで十分。重量266gというのもかなり軽量ということで満足のいくものだった。雑に扱って砕いても消耗品と考えれば腹が立つことはあるめえよ。
そういえば苫小牧から汽車で帰ってくる際には食事をするのにテーブルがあったら、と感じたのも思い出してデコパネで天板をしつらえてみた。イス2つを常備して優雅にランチ、なかなかエエやん。

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質実剛健で鳴らす北海ガテン系ストア、プロノさんの防水折り畳みリュックは実質135gの衝撃作(20~25L見当)。これに刺激を受けて、自分なりのULパッキングを試してみることにした。
ありあわせ…というより10dn庵/I-ori等の攻めすぎて一般化しきれなかった機材を集めて屋根861g、寝床1,140g、光熱822g。しめてベースウェイト(的なもの)で2,958g。ハイカーさんとは行動様式、特に衣類の考え方で結構な違いがあるので上記をもってULを自称するのは僭越のそしりを免れない。
それでもガス暖房システムを始めとして不意の低温-5℃あたりを想定した装備は北国ライダーの面目と思いたい。重量基準で考えるよりも“スケルトン”という捉え方をした方が妥当かもしれない。それにしてもプロノさん…ときどきド肝を抜くようなシロモンをブッ込んでくるよなあ。

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昨日試してみた軽量パッキング、「攻めた機材をまとめて」と言いながらクッカーは調理の万能性に頼って角雪平を選ぶなどでもう少し攻め方が足りないように感じたのでまとめなおしてみた。引っ張り出してきたのはこれまたケレン味のなさで売れ行きシブシブだったハンドル無メスティン。
他にモバイルバッテリについては充電式よりも乾電池式の方が道程の持続性を確保しやすいだろうと考えた。また、ケーブルも短いものに換装。これらにより昨日の時点での光熱822gは658gに。164g(20%)の減量に成功したことになる。実使用で様子を見てあと10gはいけるか。
現時点で総重量は2,794g。ボディビルディングやダイエットと同様、多少なりとも成功の達成感があるとそれがきっかけとなってのめりこむような自己満足に魅入られる。正味、まだ100gは絞りたいし。

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軽量パッキングに伴う装備セルフ添削、今日は寝床。当初は枕も同梱していたが、寝袋シェルの枕袋に衣類を詰め込むというクラシックな手法でしのげばよかろう、とオミット。これにより72g減量、全体の重量としては2,722gとまた一歩進んだ。ビニ袋もなくてもいいかもしれん。
枕そのものについてさしてこだわりはないんだけど衣類、具体的にはズボンを丸めて枕にするとなると気温が氷点下まで落ち込んで「ありったけ着込んでうずくまりたい」となった場合にどうなるものか懸念される。まあ恒常的な凍結のない時期に頻発するわけでもないだろう、と今のところは楽観視。
しかしこうやって見ると、マットは寝返りのしやすさを採ってBAエアコアに、寝袋はマット装着のしやすさ向上を目論んでクルーズインにリニューアル、と開発の経緯を振り返る形となって我ながら興味深い。

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引き続きパッキング添削、今日は屋根。細引きを2mmから1.5mmに、Tiピンの数を5本から3本に減らして20gゲイン。これにより全体重量は2,702g、添削前からすると256g減量したことになる。ここから先は実際に使ってみて調整していくつもり。多分あと20gくらいは減らせるような気はする。
屋根に関しては手持ちの機材ではあまり手の入れようがなくって、設営のスタイルを大きく変えずにさらに絞るとすれば竿と幕体の素材変更が必要になるだろう。入れ込みすぎるのはちと臆するわなあ。と言いつつ、10月に向けてカーボン竿のサンプル手配やタイベックによる庵/I-oriの試作を検討。
しかしまあ、細引きやペグで減量するっていうのは不安がないでもない。野球に例えるなら大瀬良を頼りとしてきた投手陣を森下クンに託す、みたいな。…って、わかる人は少ないか。

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現在お熱を上げているプロノさん軽量リュックに合わせて購入したウェストバッグ、ちょうど同時期に入手した軽量イスが上手く収まることから今回のパッキングに並行して簿外品を納めることにした。
なお、CO検知器(108g)については暖房を想定するからには命にかかわる必携品--逆に言うとCO対策を軽んじる向きは暖房泊をしてはいけないと考えている。なので主荷物に繰り入れるべき性格の道具ではある。が、それだけに従来の固縛積載や軽トラ泊でも使い回さなくてはならないので別パッキングとしている。それ以外は「必要不可欠じゃないけど、あると文明的」っていう陣容。
ちなみにプロノさんではリュックもウェストバッグも防水を謳ってはいるものの、気密性としてはユルめなので“軽防水”くらいに考えておくのが吉。まあ、元の値段が値段だから過信しなさんな、と。

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重量優先でまとめあげた軽量パッキング。しかし、いざ現場で設営しようとしたら寄せ集めの機材がチグハグで使えないっていうんじゃ絵に描いたモチというもの。そこで念のため空き地ラボで設営してみた。空き地ラボは実はちょっとペグが刺さりにくい地盤なんだけど、一応不安はナシ。
居室ウィングと前面シールドの分割は設営直後の日除け休憩や撤収直前の結露乾燥のためにとても気に入っている機能。従来はペグ2本を使って左右対称に形作っていたが、これをペグ1本でオフセットさせるのは内心どうかと思っていた。が、慣れればまあこのスタイルでも問題あるめえよ。
…って、設営に問題がなかったのはいいとして、シカの糞なんだか何等かの死骸でも転がっているのか、やたらとハエが多かったのには閉口した。雨が降った後に気温が上がったからかいな。

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軽量パッキングとイスの実際的な使用イメージ、つーか先のお休みで背負って近所を走ってみた際の一枚。なんか…荷物が小さいおかげでパピーちゃんがしっかりした車格に錯覚するのが愉快。イスは「持っても持たなくても」とは思っていたが、気分のいい場所で一息つくのには落ち着きが違う。
リュックの強度はあまりアテにならないのでハーネスを伸ばしてリアシートに重みを持たせる。本来の軽量と相まって空荷感覚で走れるのはこれまでにない軽快さ。単車の大小は元より、汽車の利用まで含めて移動手段を選ばなくなる。正直、むしろクルマでのタッチ&ゴーがラクになりそうに思った。
ソコソコ以上、超一流未満っていうのが一番使い倒しやすいと考えているものでリュックもイスも予備を購入。プロノさんは転売仕手筋に食い物にされていないので手配に安心感があってありがたい。

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