決してアクセスアップが目的ではないのだが、このサイトにランキングリンクバナーを貼り始めて約7ヶ月が過ぎた。トップページだけでも満艦飾のように40コのバナーが並んでいる。7ヶ月間にアクセスしたランキングサイトは優に100を越え、そのうち登録申請したサイトは60以上、現在残っているバナーが40コという具合である。このDiaryに貼ってあるブログ用バナーも同じような顛末で20コ近く残っている。

ここまで来るのに、リンクバナーの入れ替えや削除を何度も繰り返してきた。勝手に閉鎖されたサイト、いつもいつもメンテナンス中のサイト、いつの間にかアダルトや広告ばかりが増えたサイトなどは、言うまでもなくお断りである。であるから、付き合いが短命に終わったサイト、それどころか付き合いすら始めるに至らなかったサイトも結構ある。とはいえ登録はこちらの意思で申請したのだから、できるだけ長く付き合いたいとは思っている。

では、どういうランキングサイトが長く付き合えるサイトなのか? あくまで私見であるが、ちょっとまとめてみた。

大抵のランキングサイトは、登録サイトに貼ったバナー経由でのINカウントを集計して順位を表示する。集計は週単位であったり月単位であったりするが、原則同一IPからは同一日の重複カウントは認めないというのが通例だ。そんなのお構いなしに、クリックすればするだけカウントされるサイトもあるが、結局自己クリック合戦になってすぐに飽きるしバカバカしくなる。

公平を期すために、集計されたカウントは一定周期でリセットされるのだが、それ以前の問題で、正確なカウント自体為されないサイトもある。毎日のように訪れてもちっともカウントが増えないというのもメゲる。入って出ているのにもかかわらずINとOUTのカウント数が極端に違うのも困る。正確なカウントはランキングサイトの命綱だと思うのだが。

新規登録される際、管理人による審査があるサイトがある。誰でもどうぞの自動登録制サイトと異なり、例えば日記というジャンルには日記サイトのみが集まる事になり、うっとおしいアダルトサイトや広告サイトが極力排除されるので、見た目も良く気持ちがいい。

但し、直近の新規サイト掲載日がいつだったかをチェックしておく必要がある。これが数ヶ月も前で止まっていたら、登録申請しても掲載されるのはいつになるかわからないからだ。事実、登録申請後もう何ヶ月もナシのつぶてのサイトがいくつもある。また、ジャンル選択ミスなど登録上のちょっとした勘違いにも関わらず、それを管理人に見咎めれらた場合も連絡もなしに掲載が見送られる。せっかく指定のバナーまで貼って待っているのに・・・。逆にわざわざ管理人がコメントを付けて掲載してくれる所は一層の愛着が湧く。結局は管理人の熱意と見識なのだろう。

登録した同じジャンルにうっかり超人気サイトなどがあると、ランキングトップを狙いたい場合に大きな壁となる。すでに数100ものカウントに加え、日に10以上のカウントを平気で重ねて行く相手に追いつけるワケがない。そのサイトがある限り、1位になる日は決して来ないのである。対戦相手を選ぶのも重要だ。

一番気持ちのいいランキングサイトとは、アダルトや広告をきちんと制限し、自分のサイトテーマにピッタリのジャンルがあり、正確なカウントが為され、サイトの画像やバナーも掲載してくれる。

・・・要するに善良な登録サイトを大事にしてくれるサイトこそが、結局は一番なのだと言えよう。

その上で、自分のサイトがダントツ1位を続けられるサイトがやっぱ最高ですな!

オーストラリアに逆転負けを喫した後、報道陣の質問を遮るように中田英寿は言った。
「なぜ、負けとか引き分けを考えないといけない? 常に目の前の試合を勝ちに行かないと」

日本が0−1でクロアチアに負けた1998年のW杯をMFで経験した彼は、こうも言った。
「8年前は関係ない。要は勝てばいい。点を取って失点しなければいい」

そしてクロアチアに引き分けた後、彼は憮然とした表情で言った。
「勝てる試合をもう一度落としたという感じ。緩急をつけられず相手に合わせたペースになった」

勝ち点はこの引き分けの1点だけ。得点は主審もミスジャッジと認めたオーストラリア戦のラッキーな1点だけ。得失点差−2、現時点でF組最下位である。

残り試合は、早くも決勝トーナメント進出を決めたブラジル戦。疲れのある主軸を休ませてくるとはいえ、2点差以上で勝つというのは、もはや奇跡を通り越して幻以外の何物でもなかろう。

クロアチア戦の引き分け以前に、やはりオーストラリア戦での勝ちが必要だった。決勝トーナメント進出を果たせるチームとは、ライバルチームを少なくとも1つは破って勝ち点3を得たチームなのである。それは同時にライバルチームを蹴落とす事になるから、勝利も敗北もすこぶる大きい。

未勝利で決勝トーナメントに進める事などあり得ないし、算数で考えてもそれは明白だろう。一度も勝てていない日本代表の厳しくも必然の現実がここにある。もはや絶望と分かりつつも、代表チームに対する人情路線に一変したマスコミが、それでも決勝トーナメントへの可能性を訴えてはいる。TVでもこの時だけ出番の増える元選手や芸人が、まるで現実を直視するのを憚るかのように一方的にポジティブな熱を上げている。

・・・もういいじゃないか。

中田の言う通り、勝てる試合を二度しくじったチームの結果は自ずと出ている。残された演目は、彼らが世界最高最強と謳われるブラジル相手に何を我々に見せて幕を引くか、だけである。

「何の落ち度もない2人の尊い命を奪った結果は極めて重大で、生命と尊厳を相次いで踏みにじった犯行は非人間的な所業と言わざるを得ない」

以前書いた「感情と秩序」の山口母子殺害事件で、最高裁は昨日、2審の広島高裁の無期懲役判決を破棄し、審理を差し戻した。判決では「計画性の無さや少年だった事を理由に死刑を回避した2審判決の量刑は甚だしく不当で、破棄しなければ著しく正義に反する」と述べ、差し戻し後に高裁で改めて審理されるが、死刑判決が言い渡される可能性が極めて高くなった。

死刑廃止支持者の弁護人らの主張していた殺害の計画性が無い点については「被告は強姦を計画し、反抗抑圧の手段や発覚防止のため殺害行為を冷徹に利用しており、殺害についての計画性がない事は死刑回避を相当とする特に有利な事情と評価できない」と判断。殺意がなかったとする主張についても「1、2審の認定は揺るぎなく認められる」と退けた。

にもかかわらず、被告弁護人の安田好弘、足立修一両弁護士は「殺人及び強姦致死は成立せず、著しく正義に反する事実誤認があり、判決は不当。2審の量刑判断を誤りとした点も判例の死刑適用基準を大きく逸脱し、死刑の適用を積極的に認めようとするもので不当だ」と述べた。

被告側弁護人の職務だとはいえ、ここまで物事を曲解する姿勢が私には全く理解できない。以前、彼らはTVカメラの前で事もあろうに被害者を描いたイラストボードを使い、偶然首が絞まったので殺人ではないだの、死亡後なので強姦には当たらないだのと信じられない詭弁を弄した挙句、この判決が不当だと言っているのである。

あきれ果てた。

これが弁護士のあるべき姿なのか? こんな弁護士の存在が許されていいのだろうか?

本村洋さんは「最高裁で死刑判決を下してほしかった。無期懲役にならなかった事に感謝はしている。しかし、ここまで7年かかった」と裁判が続くことに徒労感をにじませたが、被告側弁護人がこんな調子だから、戦術としての裁判長期化も厭わないかもしれない。いや、やりかねない。

「もう一度裁判があるなら、その機会を大切にしたい」広島拘置所にいる被告(25)は判決を知らされ、そう語ったという。「自分のした事は死んで償える事ではないし、謝罪しても許される事ではない」それでも「生きている事が許されるなら、償いの気持ちを表し続けて行きたい」とも思っているという。

拘留中にキリスト教徒になったのも、判決を目前にして急に本村さん宛に手紙を出したのも、やたら改悛の情を強調し心証を良くしようとするのも、死刑を回避させ無期懲役止まりを狙う弁護人からの入れ知恵かとせいぜい勘ぐられるだけの事である。それでも死刑が現実化しつつあるのに気づき、漏らした「罪は重く極刑以外ないが、生きたい。悪人のまま終わりたくない」「自分に何ができるのか。チャンスが欲しい」などの言葉に、被告人の死への恐れと生へのもがきが見て取れる。

でももう遅いのである。もう許されないのである。

弥生さん(当時23歳)と夕夏ちゃん(同11カ月)こそ、よっぽど生きたかったのだ。その命を独断で無残に奪っておいて、なおここに至って生きていたいと言っても、それは到底通じる話じゃあるまい。自らに課せられた死を享受する事が、自分にできるせめてもの償いだと知るべきである。迫り来る死との葛藤をも含めて。

今こそ本村さんの言葉を心の底から噛みしめるがよい。「自分の命を取られることを初めて実感した時に、自分の犯した罪の重さを知る。被告は何とか人間の心を取り戻して死刑を受けて欲しい。悔い改めてもなお、命を落とさなければ償えない罪がある」

いまだ冷静に秩序を尊重する本村さんに頭が下がる。同時に、その胸の内の感情を推し量ると涙が出る。

 

【このトピックへのコメント】
  • chaieさんのおっしゃるとおりです。
    何も言うことはないです。
    しかし「死刑」が確定するまで
    また何年も法廷に向かわなければいけない
    本村さんのお気持ちを思うといたたまれません(悲)
    たとえ刑が確定しても本村さんの心の傷は生涯癒えることは
    ないのですから・・

    (2006-06-21 20:13:25)
  • Chaieそう、加害者が奪うのは被害者の生命だけではありませんよね。残された遺族の人生までメチャクチャにして根こそぎ奪ってしまう。
    そんな加害者の人権というものの前で、これまでよくぞ犯罪被害者を虐げてきたもんだと憤っているんです。
    (2006-06-21 21:41:36)
  • martha  全くです!
    私は、自分を叱咤激励しながら日々努力している人間の人権と犯罪者の人権は、社会秩序という観点からも同等のものであってはならないと思っています。

    我が家では、死刑廃止論の夫と維持論の私の間で度々論戦を繰り広げるのですが、度々”言い逃れ”がまかり通る世相を見せつけられていると、残念ながら死刑制度も継続せざるを得ないというのがわたしの考えです。

    それにしても日本人はユルクなったものです。
    以前月形刑務所で、過去に刑務所で行われていた拷問のイラストを見たことがあるのですが、そのことを思い出してそんな風に感じました。

    それにしても犯人(25歳)は、被害者の弥生さんより長く生き長らえているのですね。
    当たり前ですが、なんだかナァ〜

    もう一言
    「悪人のままで終わりたくない」
    「・・・何ができるのか。チャンスが欲しい」と犯人は言っているようですが、彼の得られるチャンスとは、毎日死の恐怖を感じる中で、罪の大きさ・被害者やご家族の心の痛みをにしっかり受け止めて悔い改めることでしか、悪人というレッテルから逃れることはできないと思います。
    (2006-06-23 17:40:32)
  • Chaiemarthaさん、ど〜もです!
    まさかご家族の間で2派に分かれて論戦があるとはさすがですね。我が家では、もっとくだらない事でカミさんと言い争ったりしますが、一応私が負けてやってます(苦

    >それにしても日本人はユルクなったものです。
    これについては、主に若い世代の態度や生き方、考え方全般に蔓延していると思われ・・・いつかしっかり書いてやらねばと思ってます。
    (2006-06-24 00:30:13)
  • marthaそうなのです。ユルイのです。
    だからあちこちで、些細なミスで大きな事故が起こるのだと思っています。
    だから飛行機には出来るだけ乗らないようにしようと思っています。
    若者がユルイのは、さもありなんとも思っています。
    私たち世代や、その前の世代もゆるんでいるのですから。
    是非まとめて下さい。
    私ももう少し掘り下げて考えてみようと思っています。
    (2006-06-24 03:38:26)

件の彼女が無事出産、退院したとのメールが入った。生まれた男の子の名前は、まさに健やかに朗らかに育つよう彼女の祈りが込められていると感じた。いつの時でも新しい命の誕生は大いにめでたい。

だがメールには、その子の名前のある一文字に彼女の「強いこだわり」があると書いてある。詳細な理由までは書いていないが、そういった場合、大抵はその文字が好きだったり、特別な思い入れがあるとか、あるいは親から一文字与えた場合などだろう。

「げっ。それってオレの字だ」何気に返したレスにメールを受け取った連中が騒然となる。「わかってましたよ、おめでとう!」なんてレスが速攻で来る。もちろん冗談なのだが、事情が事情だけにブラックユーモア・テイストは否めない。

同じ字を持つ同僚に何とかそれを振りつつ、それならとばかりに社員名簿からその字を持つ人を検索してみた。なんと全社で12名いた。だからどうしたと言われればそれまでだが。

禁煙パッチは最後のSサイズまで到達したものの、どうも皮膚がかぶれるので2日間で貼るのを止めた。パッチ無しでも特に感覚が変わる事も無く、食後の一時期以外は吸いたいという気持ちもほとんど起きなくなった。

これって、3割強しかいないニコチンパッチ禁煙成功者への仲間入りってコト? よ〜し、勝ちが見えて来たわ!

いい事ばかりでもない。消化機能が健全化するにつれ、キチンとハラが減りキチンと食欲が出る。したがってキチンと食べるから、ダイエットが進まないのだ。消化吸収も亢進しているので、ダイエットが進まないどころか3kgくらいリバース(増量)していた。禁煙とダイエットは極めて両立しづらいものなんだとしみじみ悟った今日この頃である。

案の定、同僚から「少し太って来ません?」とツッコまれ始めた。予定ではこの夏までにアルマーニのスーツが似合う体型になってるはずだったのに。なぜアルマーニか? やっぱラテン系No1ブランドこそがこだわりそのものでしょ! だったらリバースしてる場合じゃないだろがっ!

というワケで、再び自分の身体にお仕置きする事にした。3食2000カロリーダイエットの復活である。ただし今回は、どんなガンコな便秘でも必ず定期便が訪れるダイエット茶軽身楽を食後に飲むのを加えている。もちろん夕食前のトコロ天はそのまま続行。「食べてもしっかり出す」がこのダイエットのコンセプト、否、こだわりである。

どうせ長続きしっこない運動系のノルマは最初から課さず、それでも減量を達成するには、摂取ボリュームよりもむしろ栄養バランスの方が重要である。バランスが良ければ変な消化・吸収、ひいては代謝・排泄は起こらない。本来の生理機能になれば、余分な脂肪分など身体が蓄積するはずがないのだ。

ほぼ同じ体重からたまたま同時期にダイエットを始めたQMEIさんは、すばらしい成果を挙げている。でも彼女のダイエット・プログラムをやり続ける意志も根性も私には無い。

とりあえずは、お盆前の人間DOCまでにアジャストするぞ〜!

意表をつかれたセレソン達は、さぞ驚いたに違いない。

開始早々からのブラジルの強烈なシュートを、川口が例によってスーパーセーブを連発しながら凌ぎつつ迎えた前半34分、三都主のスルーパスを受けた玉田のノートラップシュートがブラジルのゴールにきれいに突き刺さった。なんと日本の先制点! レギュラークラス5人を休ませたブラジル相手だが、ワールドカップで日本代表が見せた最高の場面だった。

目覚めたセレソン、ロスタイムに太めのロナウドのヘディングシュートで同点に持ち込んだ。いくら太めでも頭の高さにボールが来れば問題無かろう。ボールのゆくえに目が行っていたディフェンスのマークも甘かったのだが、ともかく前半が終わって1−1のタイ。せめてリードして終わりたかったが、贅沢は言うまい。後半に期待だ!

後半に入ると話は早かった。本気のブラジルは6分間に2点追加。ロナウジーニョ達が交代してブラジルは完全に二軍体制になったが、さらに36分、トドメの4点目はまたも太めのロナウドの、今度は足によるシュート。これで監督の目論見通り、ロナウドの調整も十分でき、彼の調子も戻ってきた。

結局1−4で試合終了。終わってみれば妥当な結果だけが残った。

その頃、もうひとつの最終試合、クロアチア対オーストラリア戦も終了。こちらは退場者続出のまさに格闘技サッカーの末、引き分け。日本から勝ち点3をもぎ取っていたオージーのサッカルース達が決勝トーナメントの切符を手にしていた。

やはり1つの勝利も得られないチームは先へは行けない。だが今大会無失点のブラジルから点を奪ったのは大きい。しかも文句なしのシュートによる1点だ。日本代表のその姿だけは目に焼き付けておきたい。・・・でも眠い。

【このトピックへのコメント】
  • いや〜眠いです(笑)
    中田英寿ファンの妻は今日あちこちで
    当り散らしてたそうですが(^^;;;
    ピッチで「泣いていた?」
    ヒデを見て湧き上がるもの押さえキレなかったのは
    俺だけかな・・
    「くやしい」そう思わなければ思えなければ次は
    ない・・
    次は勝とうぜ!ブラジルに!
    (2006-06-23 21:07:54)
  • Chaieこうなる事は、カンのいい人はオーストラリア戦で、そうでなくてもクロアチア戦の結果で想像できましたよね。
    ですので、私はセンターサークルに仰向けになったヒデより、ドーハの時のカズとラモスの方が魂に響きました。
    (2006-06-24 00:02:21)

「成績に厳しく、説教し、殴る父に憎しみを持っていた」

奈良県田原本町の母子3人が死亡した放火殺人事件で、殺人と放火容疑で逮捕された高校1年の長男(16)の供述から、学業に厳しい父親(47)の医学部進学に対する期待が事件の背景になった事が分かってきた。医師の父親は勉強部屋を「ICU」と呼び、夜中まで付ききりで長男に勉強を教えていたことも判明。

「親に兄妹ゲンカを注意され、火をつけた」

福岡市早良区の飲食業の男性(46)宅から出火、木造2階建てを全焼した。45分後、中学1年の長男(12)が「自分が火をつけた」と近くの交番に1人で出頭した。調べでは、この家は父親、長女、二女、長男の4人暮らしで、出火前には、長男を含め3人が家にいたが、けが人はなかった。

「教育実習が嫌だった。家がなくなれば学校に行かなくていいと思い火を付けた」

小田原市の農業水野幸子さん(47)宅から出火、木造平屋などが全焼した火事の放火容疑で、長女で私立大3年の菜穂子容疑者(20)を逮捕した。菜穂子容疑者は室内に油をまき放火、自宅と、隣接する物置を全焼させた疑い。水野さんの義母恵子さん(74)が火事に気付き、寝ていた家族を起こすうちに逃げ遅れ焼死した。

杉並区の海洋学者河井智康さん(70)宅の火災で、死亡した3人のうち2人は河井さんと妻の由美子さん(65)で、2人の遺体には刃物で刺された上、鈍器で殴られた傷がある事がわかった。残る1遺体は長男(33)と見られ、遺体のそばにはサバイバルナイフと木製バットがあり、油を撒いた跡もあった。

広島市西区で平成13年、中村小夜子さんと孫の女児2人の計3人が死亡した火事で、女児の父親で会社員、中村国治容疑者(36)が殺人と放火などの疑いで逮捕された。中村容疑者は自宅で寝ていた小夜子さん(53)を絞殺。部屋に火を付け、2階で寝ていた彩華ちゃん(8)とありすちゃん(6)を焼死させた。1年前、当時の妻(40)と偽の離婚届を提出し児童扶養手当をだまし取ったとして逮捕されたが、火事の後に小夜子さんの死亡保険金などでマイホームを購入し、再び結婚したという。

世田谷区のマンションで、生後2カ月の女児が死亡し夫婦が重傷を負った火事で、放火の非行事実で送致された中学3年の長男(14)の少年審判が東京家裁で開かれ、医療少年院送致とする決定がされた。裁判長は「父と一緒の生活が嫌との動機は短絡的で、生まれたばかりの妹の命が失われた結果は重大。長男は『やり過ぎた』と話しているが、内省は進んでいない」と指摘。医療少年院での検査などが終了後、初等少年院に移送し、合計で2年を超える矯正教育が必要との意見を付けた。

これらの放火事件の被害者の家族でもある犯人達に言える事は、総じて「想像力の欠如」だと思う。今の自分が置かれている状況をただ消したいがために、自己中心的な思考の発想を、幼稚で短絡的な手段で、刹那的に実行してしまう。それによって何が起き、その果てにどういう事態が待っているのかまで思いが及ばない。とりあえず今が無くなればそれでいい。

「ゼロからやり直したかった」

奈良の高校生は放火の動機をそう答えたそうだ。屈指の進学校に通って医学部を目指すほどの子が、自分のしでかした事が決してゼロなんかでは終わらないどころか、マイナス無限大にさえなるという計算すらできなかったと言うのか。

一方で、「時代の鏡が映すもの」で書いた、少なくとも物質的に満たされた現代に現れたブラックホールとも言うべき「精神のユルさモロさ」の象徴なのかもしれない。

【このトピックへのコメント】
  • martha 最近の子どもや若者の事件って、単純ですが大きく分けると、子どもの頃から周りや家族から存在を疎んじられるか認められずに心が歪んでしまって周りに復習ををするタイプ(昔からある)と、ぬるま湯の中で育ってきて我慢に歯止めがかけられないタイプ(近代型)、それと勉強や社会的地位の上位を求められてプレッシャーから狂ってしまうタイプ(近代型)などがあると思うのです。

    何れもそうならないように大人たちが心を配って育まなければならないのですが、奈良の少年の場合は、少年が壊れる以前に父親の方がが壊れてしまっているような気がしてなりません。
    心は壊れているのに、世間に対する体裁を取り繕う知恵だけが発達したような。
    違いますかネ?
    (2006-06-28 00:42:35)
  • Chaie子供に厳しく勉強を強制する親は、昔から私のまわりにもいました。でも良く見ると、成績や学歴などのコンプレックスを持っている親ほどその傾向があったと思います。「自分と同じ思いはさせたくない」と子供には期待して。
    逆に成績・学歴優秀だった親は、過剰な関与はせず、むしろ放任に近い感じでしたね。親に余裕があるというのか、勉強で苦労した経験が無いからか、ともかく不思議でした。
    でも、小学校、中学校受験が決してめずらしくない今、いろいろな所から強迫観念を植えつけられた親は、余裕なぞ到底持てなくなったのかもしれませんね。「このままじゃウチの子は落ちこぼれちゃう」・・・結局そのしわよせが子供に行くんですね。
    (2006-06-28 08:26:30)