全国研修ツアーの合間を縫って、中途入社社員研修の製品研修を昨日した。担当した研修時間は11時前から18時前まで、ざっと半日立ち続けのレクチャーである。久々だったので、さすがに堪えた。ジョーバを長時間やったかのように足腰がキツかった。
今回迎えた11名の中途入社者のうち、2名は昨年ウチの会社を辞めて競合他社に移ったが、わずか10ヶ月ほどいただけで再び舞い戻って来た変りダネだ。その理由は、移った会社の仕事が質量共に満足できるものではなかったからだと言う。また、今回の受講メンバーのほとんどが文科系出身者だった。その中には、このところTVCMが増えた大手ジェネリック会社から来た者もいた。
営業職を身一つで渡り歩くのは、この業界でも珍しくはない事だが、私自身も営業職の先輩として、また転職の先輩として彼らへの研修には特に気合が入った。
同じ研修を受講していたメンバーには、閉鎖される研究所から本社に異動してきた3名と、別の領域の営業部門からコンバートされてきた1名が加わっていた。きっと彼らも一種複雑な心境で研修を受けていただろう。
こういった競合他社から来た経験者に対する研修で大切な事は、自分の会社の製品やそれを販売していくポリシー、熱意を限られた時間で如何に理解させられるか、簡単に言えば如何に製品に惚れさせられるか、である。それ如何んで今後の彼らの帰属意識や働きが変ってくると言ってもいいだろう。
ウチの部署にはその達人がいる。彼の担当分野は呼吸器領域である。呼吸器用剤はウチの製品群のメインのひとつなので、競合他社からの中途入社で迎える人数も多い。その時の研修を彼は担当するのであるが、そのやり方はこうだ。
同じ分野の製品を扱っていた自負から多少なりとも天狗になっている彼らに、まずは徹底的に知識の広さと深さの違いを見せつけつつ、それを教え込む。同時に彼自身の持っている治療に対するポリシーも説く。だが、その口調は穏やかで、時折優しくおっとりとした彼本来の人間性も見せていく。
わずか一週間でもこんな研修をされたら受講者は堪らない。ほとんどの受講者は彼によって洗脳されてしまうのである。もちろん良い方向へ。50代半ばに差し掛かっている彼の研修スタイルを、その部分では私も見習いたいと思っている。
情熱を人間性に乗せて、時にはプッシュ、時にはプルの姿勢で伝えていくのは、かなりハイレベルのワザだ。だがぜひとも身につけたいワザである。今年の私の目標、「ヒットアンドアウェーのできる研修職人」達成のために。
月並みながら御誕生日おめでとうございます♪
一昔前なら「バラバラ殺人事件」ってこの世のものも思えぬ事件だった気がしますがこうも続けて起きると「あ〜またか」とさして驚かなくなっている自分に驚きます。そういった慣れというか
何もかも麻痺したかのような今の現実は実に嘆かわしいものがありますね。せめて人が人らしく生死を全うできる尊厳ある社会であってほしいと願わずにいられません。
舌足らずでした・・(2007-01-21 20:15:32)
不二家事件と程度の差こそあれ、これらの事件の一因も当事者の「想像力のなさ」と思っています。人を殺したらどうなるか、注意力散漫だと何が起こるか、「知識」だけじゃなく「知恵」を育む教育が急務だと思います。(2007-01-22 16:45:06)