スペリオール連載の宇宙モノ。二人の主人公両方がヤな感じでスカしてて、その辺がイヤだって人も多いらしいが、わしゃこういうのも好きですな。吾郎ちゃんはスカしてるわりには義理と人情に厚いしね。

 この巻では輸送機から発射されるはずだったカプセルロケットの事故から、吾郎とロストマンがクルーを救う「漂流」と、日本が開発した2足歩行ロボット先行者 MOON WALKER の事故のエピソード「ロボットの時代」を収録。
 「漂流」はまあちと無茶もあるけど、それなりにいいエピソードですな。救出されたパイロット・ヨゼフが生まれたばかりの自分の子供と対面するところなかはジワっときますやね。「ロボットの時代」は、うーん10年後の世界といえどちと無茶があるんじゃないかなってところもあるし、それに話の解決方法が悪代官を裁く時代劇チックでちょっと萎え萎えな感じ。ではあるんだけど、読んでるときはそうでもないんだよな。マンガとしてバランスがうまく取れてるというかね。で、悪代官を成敗したところでめでたしめでたし、かと思うと、エピローグがまたいいやね。
 それにしても亡くなったダイバーの息子は一生そっくりですな。いや、いいんだけどさ。

 全体通して1巻に比べて宇宙がより身近になってきてる感じがいいな。それになんといってもこの人の迫力のある絵はいいね。んだけどまあ、この手のは好き嫌いあるんだろうなー。結局 SF みたいなものに興味がなければまるで読めないもんなー。
 ってことで★★★☆☆

(発行日:2001/11/01)