「新井英樹」(検索対象:タイトルのみ)の検索結果

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  ううむ。
  ちょっと消化不良だねえ。
  RIN全編での評価っつーことで★★★☆☆。

  ていうか、まさかこんなに早く締めるとは思わなかったな。 はじまっていきなり世界チャンプで、そのあとはほぼ全部立石戦。 まあ長けりゃいいってもんでもないけど、さすがにこれだけだとちょっとなあ。 とはいえ天才石川リンが負けるなんてありえないしな。 つーところと、前作「SUGAR」が載ってたアッパーズが潰れたのとか、 掲載誌がヤンマガ増刊でペースも遅いしとかで、 作者側も飽きが来たりダレたりしても不思議はないけどねえ。 まあこんなもんといえばこんなもんか。

  でもなんつーか、あらためて読み返してみると、表現は面白いんだけど中身がわりと何にもないのね。 なんつーか、行間を一生懸命読まなくちゃいけないような気もするし、そんなものもあるのか?つー気もする。
  よく言えば「難しい」。悪く言えば「わけわからん」。そんなマンガですかねえ。 まあ新井英樹信者なら間違いなくいっとくべきでしょう。 が、一般にはあまりお勧めしないなあ。 なんつーかね、「いきなり世界チャンプになるところからはじめてみる」という実験が失敗した様にも見えるのね。 そう思うとかなり痛いマンガ。

  ま、もちろんキライじゃないですよ。でもなあ。

(第1巻発行日:2006/06/06)

  いよいよデビュー戦。
  相手は4戦4敗、リンの天才っぷりに下馬評もリン圧倒的に有利。
  リンもいつもの調子で相手をなめまくり。

  ところがまさかのKO負け。

  いやはや。まさかこんな展開を用意してるとは恐れ入った。しかもそこからがまた面白い。
  負けをじわじわと実感するリンは、一時はボクシングをやめることを決意する。 その決意を胸に、師匠である中尾を殴ってすっきりしようとするが、 逆にそのことでボクシングを続けることを決める。
  続く第二戦、相手はアマ7冠の鳴り物入りの新人。 当初は例によって見下していたリンだが、試合直前になってデビュー戦で味わった恐怖が襲ってくる。 リンはびびったままリングに上がり、相手のパンチをよけるのが精一杯だったが、 ふと放った拳の先から少しずつ自分を取り戻す。
  なんていうかね、この辺の上がったり下がったりっていう感じがいい。 ビビってるリンの描写とかね。毎度書いてるけど、つくづくこの人は漫画書くのがうまいなあ、と思うよ。

  これはもう★★★★★しかあんめえ。読まいでか。

  で、アッパーズ休刊に伴い、「SUGAR」はこれにて完結。 といってもボクサー石川凛の物語がここで終わるわけではなく、続編は年明けにヤンマガで始まるらしい。 んー。ヤンマガ、買わなくちゃだめかなあ。 まあ、アレだ。へたに同じタイトルで続いちゃうと、移籍時にヤンマガKCで全巻出たりするじゃないですか。 そうするとまた全部買わなくちゃいけなくなるからさ。ここで第一部完で、よかったかな(そんな理由で)。

(8巻発行日:2004/11/09)

  いやもう最高ですよ。
  プロテストでリンはその才能を惜しみなく見せつけ無事合格。天才中尾のビデオを見たリンはその華麗なボクシングに惚れ込み自ら弟子入り志願、最強の天才師弟コンビが誕生、という感じか。
  相変わらずテンポ、リズム、センスがいいなあ。や、リンのボクシングとか台詞まわしも相変わらずいいんだけど、 中尾のビデオがまたいいやね。リンの解説と相まって。帯にもなってるリンのセリフ「天は中尾をギリギリヒトとするためにボクシングを与えやがった!!」センスいいよなあ。
  この人の描く漫画の主人公もしくは主人公格の登場人物って、ほんとに変人が多いよなあ。や、凡人じゃあ話にならないかもしれないけど、それにしても。 変人度合いがすごいよな。でもよく考えたら変じゃないのね。例えばリンみたいなお調子者、世の中にはいるよなあ。 まんまじゃないけど、ああいう性質を持ったヒトはいるよな。なんていうか、その辺のデフォルメのしかたがうまいのか、 あるいは観察眼が優れてるのか。つまり、まあ、いい人物描くよなあ、ってことです。それって漫画描く上ではもっとも必要な技能だろうと思うんですよ。 その点において、新井英樹って漫画家はすごいなあ、と素直に思うわけです。
  またべた褒めで気持ち悪いことになっちゃったけど、★★★★★で。読んどけ。

  今年一番面白かった漫画は何か、と考えたらこれかなあ。ほかにも面白かった漫画はいろいろあるけど、一番ワクワクさせられた、というか、一番続きがきになった漫画、という感じ。 この先もっと面白くなって欲しいなあ。

(発行日:2003/12/09)

 いやあ、面白い。
 いつも書いてるけど、まずセリフ回しだよなあ。そしてテンポ。くいくい引っ張って行かれるのが非常に心地よい。「引き込む」じゃなくって、「引っ張る」感じなのね。なんとなく。

 話の方は、4次元→世界チャンピオン加治とのいざこざ→そしてプロテスト。プロテストで主人公リンが見せる非凡さと、その非凡さの表現が非常にいい。この巻最後の「『ある視点』×4」とかね。
 そんなこんなで★★★★☆。

 この後、天才中尾とリンがお互いを徐々に認めあって、ますます面白い方向に。早く続きでないかしらね。ただこれだけ非凡っぷりを見せちゃうと、この先厳しいよなあ。リンのライバルはもっと非凡でなくちゃならないってことでしょう。こういう漫画の難しいところさね。しかしこの人ならうまいこと描いてくれそうな気がするよ。

(発行日:2003/08/07)

 アッパーズの方の、明るいノリのほうの新井英樹。どんどん面白くなってるね。
 初スパーで世界ランカーをダウンさせたリン。しかし世界ランカーの本気にあえなく撃沈。本格的にボクシングに目覚め、一方クビになった料亭からも就業の許しが出て・・・という感じでようやくリンの東京での生活がはじまる。のだが、食えないのがジムの会長であり元世界チャンピオン「天才」中尾。リンの天才っぷりにいちいちつっかかり、それにリンも反応する。まとまる話もまとまらなくなるわけだが、しかしリンとこの中尾のやりとりは非常に面白い。テンポもセンスもよく、スピード感がある。いやそもそも新井英樹ってひとは、セリフのセンスというか、言葉の選び方が秀逸だと思う。このセンスとリンの性格とが非常にうまく噛み合っている感じ。これまでも面白い漫画だなと思っていたけど、この巻にきて一気に爆発した感じ。
 ということで★★★★★。読み出すと止まらないし。

 ただ、心配はあるよなあ。どっちも隔週ではあるけど、スペで「キーチ!!」もやってるので息切れしないかとか、なにより掲載誌であるアッパーズが、カラー不安定な雑誌で、いつ雑誌がわから打ち切られるかっていう不安もある。今のこの雑誌で、この作品を切っちゃうと、ますます少年マガジンになっちゃうのでそれだけはやめてもらいたいよなあ。
 あとは前回も書いたけど、展開の遅さが・・・んーでもこんなもんかなあ。連載だともうプロテストとか言ってるしね。

 ともあれ、今後も期待。

(発行日:2003/02/07)

 新井英樹の、軽いノリの方のマンガ。といいつつもスピード感とか臨場感とか、たまりません。なんていうか、彼の描く絵というのは良くも悪くも汗くさい感じがするんだけど、その絵とボクシングというスポーツが非常にマッチしている、と感じました。いい。

 ほんで本編。
 リンはなんとか上京するが、勤める予定だった料亭にはウソがばれてて不採用。偶然出会ったボクシングジムで、新人戦出場中のプロボクサーと接触、リンはその天才っぷりを見せつけて・・・って感じか。
 面白いんだけど難点は進行がやや遅いところかな。でも今の連載あたりで世界ランカーとスパーリングしてたりするから、入門→プロになると、「元気」並にトントン進んじゃうのかもね。それはそれでどうかとは思うけど、でももちっとペースが早いといいなあ。まあ、今のペースだからこその面白さもあるんだけどね。でも毎試合、こんなスパーみたいな試合するわけでもなかろうし、かといってスポコンになるわけでもなかろうし。いずれにしても今後マスマス期待ってことで。
 そんなわけで★★★★☆。

 この人の描く目って、いいよなあ。

(発行日:2002/09/09)

 お調子者の石川凛(りん)16歳、ボクシングと出会って・・・ってなお話・・・になるのだろうか。
 なんだかまだほんの序章の序章に過ぎないような感じだし、主人公リンの態度に読者までが翻弄されてる感じで、ほんとにその通りに進むのだろうか?ってな漫画。でもまあ、アイテムとしてはボクシングな感じが散りばめられてるし、連載中本編の方では元世界チャンプなんかも登場してきてるので、そういう方向に進むのでしょう。

 ってな感じなのだが、さすが新井氏、セリフ回しとか「間」とかがうまいよなあ。それになんといっても、ココってときの表情。トボけた感じの表情もいいし、ときどき見せる真面目な表情もなかなか。んー、まだほんとにはじまったばかりって感じではあるのだが、ここまでは完成度高いと思うよ。・・・まあ、引っ張りすぎの感は否めないけど。

 良質のエンターテインメントって感じで★★★★☆。期待値含む。

 登場人物もいちいちアクが強くていい感じ。いまどき「大空と大地の中で」だし、元ボクサーのニューハーフだし。スペリオールの「キーチ!!」はまだどんな漫画になるのやらって感じだが、こっちはある程度方向が示されてる分読みやすいかな。

(発行日:2002/04/09)

 新井英樹の最新作その1。スペリオール連載中の、ちょっと変わった幼稚園児が主人公のドラマ。

 ・・・で、なんとか感想を書こうと頑張ったのだが、ちと書けないなあ。ということで、今回はもろもろ保留。えーと、面白くないってわけじゃなくって、相変わらず迫力あるし、構成もいいし、いいんだけど。ただ、話の大筋がつかめない。この「キーチ!!」という物語がこれからどこへ向かっていくのか、この1巻の話が全体の中でどういう位置を占めるのか、というあたりがまったくわからない。なにせ、「幼稚園児が主人公」と書いたけど、ずーっと幼稚園児のままなのかどうかもよくわからないし、この先、主人公キーチが善になるのか悪になるのかすら想像もできない。
 そんな感じなので、評価保留。面白くなりそうだなって雰囲気はものすごくあるんだけどね。

 どのくらい続くのか分からないけど、この分だとあと2〜3巻は目的不明のままなんじゃないかって気がする。こういう漫画は完結したらイッキ読みって方がいいのかも。

 ちなみにもうひとつの最新作の方は比較的分かりやすい展開だすな。わかりやすすぎてどうなのかなーって気もするけど。あっちはまだ単行本出せないのだろうか。

(発行日:2002/03/01)

 「ザ・ワールド・イズ・マイン」完結後・新井英樹の新連載はスペだったか.

 なにがあっても泣かない幼稚園児キーチの成長記みたいな感じになるんだろうか.いや,初回なものでちとどういう方向に行くのかはいまいちつかめん.ただ,キーチを産む日を決定づけた占い師の言葉「その子をその日に産み落とすなら,またとない男らしい男に育つだろう」というのがキーワードになりそう.
 絶対泣かないキーチがひとりぼっちで海にたどり着いて泣いてしまうシーン,なんだかすごく引っ張り込まれた感じがした.んむ,前に IKKI の読み切りのときも書いたけど,この人 WIM 終わってまた上手くなった感じがする.

 ちと先が楽しみな作品かもシレン.

 最終回を読んでからまだ日が経ってないのだが,できるだけ記憶が鮮明な内に通しで再読しておこうかなと.で,まあとりあえずブックオフで3巻まで連続して発見したのでコウニュウ.
 ん,最初の方をあらためて読み直してみると,すげえなあ.というか,タイトルと,大統領の最後のセリフ,そして全体がちょっとだけ繋がった気がした.
 といいつつちゃんとした感想はやはり全巻読んだ後でってことで.なんて言ってたらいつになることやら.