朝もやの光の中に立つ影は昨夜は酔いにまかせて大上段に構えたことを記してしまったが、改めて。最も注目していた結露に関しては「ある。が、参天と比較して特別結露が多い、というほどではない」という印象。壁にベタベタ触れるほどには狭くないので、JKTなり着ていれば結露で悩まされるというほどのものではなかった。ただし、懸念のとおり210cmという長さではシュラフの足元が接触するので要工夫。

押忍 快速旅団

まあ…精密な気温計じゃないし16時くらいから日が出ていたので、室内外の気温を30分ほどで比較してみたところ。左が室内、右が室外に置いた気温計。とりあえず室内の方が気温が低いということにはなる。が、何分涼しくなっている昨今なのでここで“黒い室内は涼しい”とまでは結論付けられない。帰夕後、乾燥させる際に日光に当てていたところ、それなりに蒸してはいた(それでも室内に風は通っていた)。

乾燥にあたっては参天同様“設営した状態のまま”放っておけば乾く。
日が出ていれば30分程度でおおむね乾燥。室内をカラにしておけば
底部にも風が通って“底干し”はしなくていい(場合もある)。

参天灯、もう少し高くから照らせるとベター短辺側に入り口のあるツーリングドームというのは初めて使ったわけだが、これはポイント高かった。長辺側に出入りスペースを取られないので荷物の類をすべて収納しておける上に“食卓”スペースまで確保できる。これによりソロユースにおいては実寸法以上の使い勝手が得られる。前室の狭さが難点であるかのように思えるが、台形状に立体化された前室は出入りしやすく必要充分。

幕体が黒いということで夜間目障りな街灯を遮光してくれるわけだが
特に入り口部分は前室と合わせて2枚の遮光カーテンを引いている
状態なわけで、就寝時には頭部を入り口側にするのが吉。

帰途の路上気温計では5〓8℃その他。設営はペグ5本打って5分弱。かなり設営はしやすい。ベンチレーションがしっかりしているので「吸気はOK?」と思って湯を沸かしてみたが、室内容量が巨大なわけではないのでスグ息苦しくなった。湯300cc(=カップヌードルレギュラーサイズ)を沸かしてみたが、正味、室内での火気使用はアウトと割り切るべき。…よって暖房のメはなく、冬季使用には適さず、か。

上の写真は帰途樹海ロードの碑近辺で撮影。
「おお、雲海!」と思って撮影しようとしたところ、遠く夕張岳(多分)には冠雪。
気温の推移は15-5℃といったところ。これは関東以西でいえば11月下旬相当。

クローカー、 “黒い・シングルウォール・前室小さい”という点で販売側から言えば
“鬼っ子”のようなモデルではあるが、それだけに個性は突出しており、
ソロユースでの使い勝手としてはかなりレベルが高いと思う。
正直「欲しいか欲しくないか?」と問われれば「欲しい」と即答できるわけだが
“売り”にかけるとしたらレンタルなどで一度体験してもらう、といった大胆な
工夫が必要になるように感じているところだ。

参天と比較すると、火の扱いや靴を履き脱ぎしなくてはいけない制約上
「行儀よく使わなくては」という粛然とした(?)気持ちにさせられるが
上に挙げた“長辺側を有効に使える”ことはドームっぽい窮屈さを低減し、
その“暗さ”と相まってむしろキッチリ囲われた安心感すら与えてくれる。
天候に対するダイレクトな感覚や設営撤収のラクさは参天に近い。

【このトピックへのコメント】
  • アフリカマンありがとうございましたm(__)m
    真夏の使用(虫対策)に何か無いかな?と思っていたところでグッドタイミングでした。購入は一冬考えてみます。
    ちなみに今すすきのに居ます(^-^)v
    (2008-09-29 06:56:19)
  • Gen.アフリカマンさん、「これサイコー!」とまでは断言しづらいのが
    シンドイところではありますが、一定のレベルは保っていながら
    突出した個性アリ、という感じです。

    Gen.
    -----
    (2008-09-30 05:22:30)